2013年1月アーカイブ

岡山大大学院医歯薬学総合研究科の森田学教授(予防歯科学)と竹内倫子助教(同)らのグループは、歯周病治療を施した妊婦のうち、治療効果が低かった女性が出産した新生児の体重が軽くなる傾向にあることを確認した。母体の歯周病が胎児に悪影響を与えるという海外研究を実証する成果。グループは妊婦の口腔(こうくう)ケアの重要性を訴えている。

 竹内助教らは3年にわたり、県内の医療機関で出産した女性203人(平均年齢31・8歳)を調査。妊娠中に歯周病治療を行い、歯ぐきからの出血が少なく症状が改善したA群183人と、出血しやすく治療効果が低かったB群20人を比較した。

 新生児の平均体重はA群が2997・3グラムだったのに対し、B群は2776・5グラムと200グラム以上軽かった。妊娠から38週目に行った超音波検査で測定した大腿(だいたい)骨の長さの平均はA群69・7ミリ、B群68・6ミリ。B群の子どもは成長が若干遅れていた。一方、妊娠から出産までの平均週はいずれも39・4週だった。

 今後は、妊婦の歯周病が、胎児の発育に与える影響のメカニズム解明に取り組む。竹内助教は「不安がある人は、かかりつけの歯科医に相談してほしい」としている。

シニア世代の歯の悩みの筆頭にあげられるのが歯周病だ。歯の生活習慣病といわれ、4050代で急増し、50代の83%、60代の85%以上が歯周病と推定されている(平成23年厚労省歯科疾患実態調査)。
 感染を放置すると、歯肉(歯茎)に炎症が起きて腫れや痛み、出血が起きる。やがては、歯肉の炎症だけでなく歯を支える歯槽骨にまで影響が及んで骨が溶け、歯を失うことになるが、歯周病の怖さは口腔内に限った話ではない。歯周病が全身の病気に深くかかわっていることを裏付ける研究やデータが近年、数多く報告されている。
「歯周病が口腔がんだけでなく、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、膵臓がん、胃がん、血液のがんに対して危険因子になり得るという論文が世界的に権威あるイギリスの医学誌『ランセット』などに発表されました」(明海大学歯学部臨床教授の河津寛・河津歯科医院院長)
 高齢者の死亡原因のトップである誤嚥性肺炎との因果関係も指摘される。誤嚥性肺炎は口腔内の細菌が肺に侵入して起こるが、口腔内を清潔にすることでリスクが激減する。
 また、口腔内の歯周病菌が心臓の内膜に付着して細菌性心内膜炎を起こしたり、糖尿病を悪化させたりすることもある。歯周病を治療すると血糖値が低下するという結果も臨床現場から多数報告されている。
※週刊ポスト2013125日号

「時間がないから」と早食いが癖になっていたり、柔らかいものばかり食べている人はいませんか? 実は、私たち現代人は、弥生時代の人たちと比べて、食べ物を"噛む回数"がなんと6分の1以下なのだそう。

昔から、「よく噛んで食べなさい」といわれて育った人は、噛むことが大切なんだという認識はあるかもしれません。ですが、なぜよく噛まなくてはいけないのか、その理由を知らずに面倒くさがって実践していない人も多いはず。

今回は、"よく噛む"ことで得られる嬉しい健康・美容効果9つをおさらいしていきます。

1:風邪やインフルエンザの予防ができる!

唾液腺から口腔内に分泌される"唾液"の中には、酵素が含まれています。中でも、"リゾチーム"という唾液酵素には、細菌感染の予防効果があるので、風邪やインフルエンザ対策にいいといわれています。

よく噛んで食事をすれば、無理なく唾液の分泌量を増やして、免疫力の高い身体作りができるというわけです。

2ダイエット効果がある!

噛む回数が多いと満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを抑えることができます。

3:若々しい肌を維持!

"パロチン"という唾液腺ホルモンが分泌されると、細胞分裂を促進し、ハリのある若々しい肌が維持できます。いつまでも美しくいるためには、よく噛んでパロチンの分泌量を増やしましょう。

4:胃腸の働きを助ける!

噛むことで消化酵素の分泌量が増え、胃腸の働きを助けてくれます。

5:虫歯の予防ができる!

唾液がたくさん分泌されると、食物中の酸を中和して元の状態に戻すだけでなく、唾液中のカルシウムやリン酸が歯の表面に付着し、溶けだしたエナメル質を補うことで、虫歯、歯周病の予防にもなります。

6:顎を発達させる!

柔らかいものばかり食べたり、噛む回数が少ないと顎が細くなってしまいます。すると、歯並びが悪くなってしまうので、硬いものをよく噛んで食べ、しっかりした顎と強い歯を作ることを心がけましょう。

7:活性酸素を抑制する!

"ペルオキシターゼ"という酵素が、細胞を傷つけて癌を増加させる活性酸素の働きを抑制してくれます。

8:表情が豊かになる!

口の周りの筋肉をたくさん使うことで、フェイスラインがシャープになり、表情が豊かになります。

9:判断力、集中力、記憶力を高める!

顎を開け閉めする動きは、脳に酸素を送って細胞を活性化し、判断力、集中力、記憶力を高めてくれます。

たくさん噛むことでこんなに素晴らしい効果が期待できるなんて、ちょっと驚きじゃありませんか? 自分はあまり咀嚼をしていないと思う人は、早速次の食事から一口につき30回以上噛むようにしてみてください! 

それだけで今年は、風邪をひかずに過ごせるかもしれませんよ。

26万人の中高年を調査

 炭酸飲料など砂糖入りの飲み物(加糖飲料)は、飲み過ぎると健康への害があるとされており、加糖飲料に課税などの規制をかける国も出ている。加糖飲料の害はこれまで、体重の増加や心臓病、糖尿病などのリスクを高めるという報告が多かったが、精神疾患のリスクを指摘する報告が米国神経学会の公式サイトで紹介された。

研究を行った米ノースカロライナ州に拠点を置く研究開発地域リサーチ・トライアングル・パークのHonglei Chen氏(加齢・神経疫学グループ)らによると、26万人以上の中高年者を調査したところ,加糖飲料を1日当たり4缶飲んでいる人は全く飲まない人と比べ、約10年後にうつ病を発症するリスクが30%以上上昇していたという。
詳細は,第65回米国神経学会(31623日,サンディエゴ)で発表される予定。

「時間がないから」と早食いが癖になっていたり、柔らかいものばかり食べている人はいませんか? 実は、私たち現代人は、弥生時代の人たちと比べて、食べ物を"噛む回数"がなんと6分の1以下なのだそう。

昔から、「よく噛んで食べなさい」といわれて育った人は、噛むことが大切なんだという認識はあるかもしれません。ですが、なぜよく噛まなくてはいけないのか、その理由を知らずに面倒くさがって実践していない人も多いはず。

今回は、"よく噛む"ことで得られる嬉しい健康・美容効果9つをおさらいしていきます。

1:風邪やインフルエンザの予防ができる!

唾液腺から口腔内に分泌される"唾液"の中には、酵素が含まれています。中でも、"リゾチーム"という唾液酵素には、細菌感染の予防効果があるので、風邪やインフルエンザ対策にいいといわれています。

よく噛んで食事をすれば、無理なく唾液の分泌量を増やして、免疫力の高い身体作りができるというわけです。

2ダイエット効果がある!

噛む回数が多いと満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを抑えることができます。

3:若々しい肌を維持!

"パロチン"という唾液腺ホルモンが分泌されると、細胞分裂を促進し、ハリのある若々しい肌が維持できます。いつまでも美しくいるためには、よく噛んでパロチンの分泌量を増やしましょう。

4:胃腸の働きを助ける!

噛むことで消化酵素の分泌量が増え、胃腸の働きを助けてくれます。

5:虫歯の予防ができる!

唾液がたくさん分泌されると、食物中の酸を中和して元の状態に戻すだけでなく、唾液中のカルシウムやリン酸が歯の表面に付着し、溶けだしたエナメル質を補うことで、虫歯、歯周病の予防にもなります。

6:顎を発達させる!

柔らかいものばかり食べたり、噛む回数が少ないと顎が細くなってしまいます。すると、歯並びが悪くなってしまうので、硬いものをよく噛んで食べ、しっかりした顎と強い歯を作ることを心がけましょう。

7:活性酸素を抑制する!

"ペルオキシターゼ"という酵素が、細胞を傷つけて癌を増加させる活性酸素の働きを抑制してくれます。

8:表情が豊かになる!

口の周りの筋肉をたくさん使うことで、フェイスラインがシャープになり、表情が豊かになります。

9:判断力、集中力、記憶力を高める!

顎を開け閉めする動きは、脳に酸素を送って細胞を活性化し、判断力、集中力、記憶力を高めてくれます。

たくさん噛むことでこんなに素晴らしい効果が期待できるなんて、ちょっと驚きじゃありませんか? 自分はあまり咀嚼をしていないと思う人は、早速次の食事から一口につき30回以上噛むようにしてみてください! 

それだけで今年は、風邪をひかずに過ごせるかもしれませんよ。

入れ歯の調整も忘れずに

 年末年始はもちを気管につかえさせて窒息するお年寄りがいる。食べ物をかむそしゃく機能やのみ込む嚥下(えんげ)の働きが低下しているためで、こうした衰えを自覚していない人ほど起こしやすい。自分は大丈夫などと思わないで、予防を心掛けてほしい。

子供も注意

 国立国際医療研究センター病院(東京都)リハビリテーション科の藤谷順子医長は、食べ物を喉に詰まらせる三大要因として(1)本人、(2)食物、(3)環境―を挙げる。

 「本人要因は加齢による嚥下機能の低下した高齢者と、その機能が発達していない幼い子供です。食物要因ではもち、すし、おにぎりなど、あまりよくかまなくても食べられる物によるケースが多いのです。最後の環境要因は急いで食べたり、遊びながら食べたりといった行為が影響します」

 嚥下機能の低下は加齢とともに起こり、問題はそれを自覚していないケースだという。

 「自覚しないでもちやすしを一気に食べて、気管に詰まらせるケースが見られます。最悪の事態を避けるには、自分では大丈夫と思っていても、加齢とともに嚥下機能は衰えていることを念頭に置いて予防を心掛けることです」(藤谷医長)

小さくしてゆっくり

 それには次の点に気を付けるとよい。

  1. 入れ歯の人は、よくかめるように調整してもらう
  2. あおむけに寝た状態で、頭を持ち上げる運動を朝夕、自分のできる回数から行う。この運動は食べ物をのみ込むときに、食道を広げるようにする効果がある
  3. あおむけに寝た状態で、口の中で舌を回す運動を行う
  4. 歯磨きは丁寧にし、口のゆすぎは7回以上強く行う

 こうしたケアとともに、もちやすしなど塊になっている食べ物は小さく分けて少量ずつ食べる。そして、決して食べ急がないようにすることだ。

 藤谷医長は「それでも気管に食べ物が詰まったときには、家族や周りの人はすぐに救急車を呼んでください。その際状況を明確に伝えて、救急車が到着するまでの指示を受けるように」とアドバイスしている。