2014年3月アーカイブ

生活習慣で

 渡辺理事長は「かみ合わせを悪くせず、かむ能力を維持するには生活のちょっとしたことに注意を」と話す。

 ほおづえをつくと、あごの関節に負担がかかる。あごの形が非対称になり、かみ合わせがずれてしまうこともある。寝る際、うつぶせ寝は歯に負担がかかり、あごがゆがんでしまう。また、食事のときは、水分と一緒に流し込まず、よくかむ▽左右両方の歯をバランスよく使う▽口に入れたものを飲み込んでから次のものを入れる-などに注意するといいという。

                   ◇

 

注目される予防歯科

 歯と口の健康を守るため、注目されているのが予防歯科だ。

 ライオン歯科衛生研究所は昨年、東京駅八重洲口近くに予防メンテナンス専門のクリニック「グラントウキョウオーラルヘルスケアステーション」をオープンさせた。かみ合わせや口臭、歯の黄ばみ、虫歯のリスクなどの測定が可能。歯の黄ばみや口臭など数値で示されるため、口内の状態を知ることができる。カウンセリングやクリーニングも行っている。

 隣接するオーラルケアショップ「ORALYSIS」では歯科衛生士の資格を持つ「おくちコンシェルジュ」が相談に乗ってくれる。ライオン事業開発部の堀部峰子さんは「オーラルケア用品は何を買っていいか分からない、という方も多い。歯科のプロの情報に接しながら商品を選んでほしい」と話している。

一部改編あり

毎日の食事で何げなくしているのが「かむ」行為。かみ合わせやかむ力は肩こりや腰痛、認知症など、全身の健康と関係しているという。健康に長生きするためにも、かむ能力が大切だ。(油原聡子)

 

不正咬合

 歯並びが悪かったり、かみ合わせが悪かったりすることを「不正咬合(こうごう)」という。しっかり食べ物をかむことができず、健康に影響が出る可能性がある。日本顎(がく)咬合学会の渡辺隆史理事長は「不正咬合だから必ず病気になるというわけではない。しかし、かみ合わせは認知症や睡眠障害、姿勢の悪化、鬱などさまざまな症状と関わっていると考えられる。健康な生活を送るためには、かむ能力を保つことが大切です」と話す。

 不正咬合の原因の一つに歯並びがある。ただ、歯並びは遺伝的な要素が大きいが、治さないと病気に必ずなるというわけではない。治療での抜歯後、何もしないでいると残った歯が動いてしまい、後で不正咬合になるケースもある。「食事は健康に直結する大切な行為。食事を楽しく、きちんと取るためにもかみ合わせやかむ力は大切」(渡辺理事長)

 最近はファストフードや軟らかい食材の多用、食事の短時間化などで、正しい咀嚼(そしゃく)ができにくい環境になりつつある。かむ能力の基本は2、3歳までに形成されるが、咀嚼のための基本的能力の低い子供も増えているという。かむための筋肉やあごが発達しないと下あごが発達せず、かみ合わせがずれたり、歯並びが悪くなったりする。

錦部製作所の錦部実敬社長がラジオ出演します。

おはようございます。
超音波スケーラー用チップ専門メーカー
錦部製作所の3代目  錦部 実敬(にしきべみつよし)です。


本日はちょっとしたご報告となります。



今週末の3月29日(土曜日)に
錦部製作所社長がラジオ出演することになりました。


久米宏さんの『ラジオなんですけど』という
TBSラジオの番組です。


なんと30分の対談コーナーのゲストとして呼ばれました。
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そのコーナーの名前は「スポットライト」。
往年の「ザ・ベストテン」の名物コーナーですね^^


久米さんは以前やっていた番組で異業種の方の話を聞きたいと
いろんな業種の方をゲストとして呼んでいたそうです。


今回は超音波スケーラー用チップの開発秘話や
現在の歯石除去の傾向などを聞きたいとのことです。


せっかくですので、

同じような器具でも痛みを少なくする器具があること、
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また、竹内先生のようにそうした器具を選び、
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使っている歯科医院さんがあることを
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一般の方に知ってもらえるように話してきたいと思います。


と言いましても、出演するのは社長ですので
今日の打ち合わせでアピールしたいと思います^^


実際の放送は、

3月29日(土曜日)14:00から30分
※番組は13:00~14:55


『久米宏 ラジオなんですけど』ホームページはこちら

→ http://www.tbs.co.jp/radio/kume954/guest/index-j.html


お時間のありましたら、ぜひ、お聞き下さい^^

<専門家へきいてみよう 「質問する」より> 

〔症例〕 30代 女性
〔症状〕 「食事でよくかむと認知症の予防になることがある」という記事を読みました。どういう仕組みで認知症を予防するのでしょうか。

よくかむことで、記憶をつかさどる「海馬」が刺激されています。

 よくかんで食べることは、健康長寿に効果があることをご存じでしょうか? ご質問の記事にあるように、アルツハイマー病の方によくかめる入れ歯を作り、口の中の清潔を徹底して保ち、自分でよくかんで食べられるまでに口の機能が回復すると、認知症の症状が改善した例が報告されています。

 近年の研究で、よくかんで食べると脳の広い部分が活性化され、反対に、複数の歯を失ったなどの理由でよくかめない場合は、認知症になりやすいことが分ってきました。何故、よくかんで食べることが認知症の予防につながるのか、その仕組みを説明しましょう。

歯根膜から三叉神経を通じて脳へ刺激が伝わる

 私たちの歯には、歯根膜と呼ばれる神経の膜があります。これは歯と歯を支える骨(歯槽骨)との間でクッションの役割も果たしています。物をかむ感覚は、この歯根膜から脳の中でも最も太い「三叉神経」を通って脳の中のさまざまな部位に情報が伝達されています。下記のように、脳の中の多くの部分が刺激されているのです。

・記憶をつかさどる「海馬」
・思考をつかさどる「前頭前野」
・皮膚からの刺激を受ける「感覚野」
・運動機能、意思決定などの認知過程、意欲に関わる「線条体」
・大脳皮質で骨格筋に随意運動の命令を出す「運動野」

 アルツハイマー病は、記憶をつかさどる「海馬」と深く関わることで知られています。よくかんで食べることで認知症を予防する仕組みは、かんで伝わる脳への刺激によって、衰えた記憶や運動機能をよみがえさせる効果があるためと考えられています。

かむと歯の歯根膜から三叉神経に刺激が伝わる

海馬、前頭前野、感覚野、運動野、線条体が活性化する

記憶、情動、感覚、運動、意欲がよみがえる効果がある

 最先端の歯科研究では、ネズミ(ラット)の奥歯を切断して物がかめない状態にすると、海馬に情報を伝達する神経の数が減り、奥歯を治療して再びかめるようにすると神経が回復して、神経の面積が増え、やがて神経がつながったという報告もあります。

 さらに食物をよく噛んで消化吸収することで、アミノ酸(タンパク質)、ビタミン、ミネラルなども体内に取り込まれ、脳の働きにも大切な役割をすると考えられています。

 現在、アルツハイマー病の治療薬は、進行を抑えることはできても治すことまではできません。今後は、「よくかんで食べると、脳が活性化されて認知症を予防する」といった歯学的なアプローチも治療手段の一つになってくるでしょう。


 舌が痛い、口全体がぴりぴりするなどを訴える舌痛症。中高年女性に多く、不安や緊張を抱える人がなりやすいという。東京都健康長寿医療センター歯科口腔(こうくう)外科の山口雅庸部長は「かみしめを避け、安眠を心掛け、肩凝りを取る、そして心配事を解決するなどでリラックスすることが大切です」と助言する。

原因特定できない

 舌痛症は舌に痛みがあるが、裂傷、潰瘍、腫瘍、菌やウイルス感染など明らかな原因を特定できない。口全体がぴりぴりと痛い、しびれるように痛いという人もいる。

 「中年以降の女性に多く見られる症状です。不快度は高いものの鎮痛剤を使う必要はなく、他のことに集中していると忘れるようです」と山口部長。

 いつから痛みを感じるようになったか覚えていない人もおり、自然に治ることもある。医療機関を受診したが病名を聞いていない、受診しても治らない、舌がんが心配、舌が白い、口が乾く、舌に溝があるなど、訴えもいろいろだ。

 「味が変とか舌にぶつぶつがあると言う人もいますが、味覚異常はなく、ぶつぶつは舌乳頭と呼ばれるもので異常ではありません。症状を上手に説明できないことが特徴です」(山口部長)

 視診や触診での異常もない。ただ、健康や日常生活に不安や緊張を抱えており、肩凝りやかみしめがある人に目立つという。

口内炎などのことも

 痛む部位は、大抵は舌先端や舌の縁だが、舌背(上面のざらざらしている所)中央のこともある。「舌の粘膜表面に微細な傷がある可能性があります。表面には神経があるものの、血管はないので出血はしません。腫れや発赤も見られないのです」(山口部長)

 傷は精神的緊張から舌を下の歯に押し付け、こすり付ける動作が原因ではないかという。これをやめれば痛みはなくなるが、習慣となっているため容易ではないようだ。

 山口部長は「舌痛症と思っていてもアフタ性口内炎、義歯などによる傷、菌やウイルスによる感染、腫瘍、亜鉛の摂取不足などのこともあります。気になるようなら、口腔外科か耳鼻咽喉科、できれば舌痛症の治療経験が多い医療機関を受診して」と話している。


体とこころの通信簿

【藤島真人】 春めいてきました。からだの力がふっと緩みます。そんなときに要注意なのが口内炎。季節の変わり目に起こりやすいと言われています。たいていは自然に治りますが、大きな病が潜んでいることもあるようです。

 

図表拡大

 「口内炎は体のバランスが崩れると起こりやすい。この時期は受験や年度末で、学生、社会人ともにストレス、疲労がたまりがちです」と、東北大病院の菅原由美子助教(口腔〈こうくう〉診断科)は言う。

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 口内炎は文字通り、口の中にできる炎症性の病気の総称だ。代表的なのは、直径5ミリ以内の丸いぽつんとした潰瘍(かいよう)が一つ二つ出るタイプで、「アフタ」と呼ばれる。原因は不明だが、体力の低下や栄養不足、口の中の不衛生などが影響していると言われている。

 治療は、ステロイド軟膏(なんこう)やのみ薬で炎症を抑えるほか、ビタミン剤で栄養を補給したり、刺激があまり強くないうがい薬で雑菌を取り除いたりする。

 帯状疱疹(ほうしん)や単純ヘルペスといったウイルス性の病気も、この時期に多い。直径1~2ミリの小さな凹状のできものが多数できる。免疫力が落ちていることを示す信号だ。皮膚に出ることもあり、抗ウイルス剤での治療が必要になる。

 口内炎が2週間以上たっても治らないようなら要注意。口腔外科など、専門医の受診を検討した方がいい。

 菅原さんによると、特に注意したいのは、白い口内炎だ。赤い場合も、ただれや潰瘍など、きちんとした治療が必要な場合もあるが、「白色は深刻な病気が潜んでいることがあります」。


知覚過敏 しみたら早期受診を(2014/3/17 福島民友新聞)

知覚過敏

 しみ感じたら早期受診を

 むし歯でないのに空気や冷たい水で歯がしみたり、ブラシをすると毛先で不快な痛み(しみ)を感じる場合があります。これは知覚過敏症が疑われます。
 知覚過敏症とは歯牙の外側を覆っている硬いエナメル質がさまざまな原因で摩耗し、内側の象牙質が露出してしまい、知覚のセンサーである神経の組織に達することで症状が出るものです。
 さまざまな原因とは〈1〉硬い歯ブラシで力を入れて磨きすぎ、歯の表面を傷つけてしまうもの〈2〉咬(か)み合わせにより歯に歪(ゆが)みが生じ、しみてくるもの〈3〉歯周病のため、歯槽骨が退縮して歯の根の部分が歯ぐきより出てしまってしみるもの〈4〉外見上はむし歯ではないが、歯と歯ぐきの境目に歯垢(しこう)がたまり表面を溶かしてしみるもの―などが挙げられます。
 治療方法としては、歯科医院を受診し正しいブラッシング方法を教わること、知覚過敏症専用の薬剤を塗布してもらうこと、歯石を取り除いてもらうこと、合成樹脂を詰めてもらうことなどです。また、市販の知覚過敏予防の歯磨剤も有効な方法かもしれません。
 歯のしみを感じてきたら初期治療が大切なので早めに受診されたほうがよいでしょう。

睡眠時無呼吸は肺炎リスクを高める (2014/3/3 HealthDay)

睡眠時無呼吸は肺炎リスクを高める(2014.3.13掲載)

睡眠時無呼吸患者では肺炎の発症リスクが高い可能性があることが、台湾、台北永民総医院のVincent Yi-Fong Su氏とKun-Ta Chou氏の研究でわかった。睡眠時無呼吸が重度であるほどリスクが高いことを示唆する研究論文は、「CMAJ」3月3日号に掲載された。

睡眠時無呼吸では、睡眠中に上気道が塞がれ、酸素が遮断される。これによって誤嚥が起こって、肺炎リスクが高まるという。Su氏らの11年にわたる観察で、被験者3万4,100人のうち6,816人に睡眠時無呼吸が認められ、約2万7,284人には認められなかった。

研究の結果、睡眠時無呼吸患者群では9%超に肺炎が発症し、非患者群では8%未満だった。睡眠時無呼吸に対し、持続的気道陽圧法(CPAP)による治療を受けている被験者のほうがリスクは高かった。ただし、肺炎を発症した被験者のほうが高齢で、心疾患や糖尿病、認知症など他の健康障害もみられた。

Su氏らは、「睡眠時無呼吸は偶発的な肺炎の独立した危険因子であることを示している。また、重度の睡眠時無呼吸患者では軽度の患者よりも肺炎リスクが高いという曝露反応関係も示している」と述べている。今回の研究は睡眠時無呼吸と肺炎リスクとの関連性を示したが、因果関係は証明していない。(HealthDay News 3月3日)

歯磨きや氷入りの飲み物で歯がキーンと「しみる」。冬は水が冷たくて知覚過敏の方には辛い季節です。

 象牙質知覚過敏症(以下、知覚過敏)とは擦過刺激、冷温熱刺激で起こる短時間で一過性の痛みで、象牙質が露出することで起こります。歯の表面はエナメル質で覆われています。その下に象牙質、さらにその中に神経があります。最表層のエナメル質を削っても痛みを感じることはありませんが、エナメル質より深く削ると痛みを感じます。

 一見硬そうな象牙質なのですが、顕微鏡で見ると象牙細管という管状の穴が開いており、穴の中は象牙細管内液という液体に満たされています。諸説ありますが、その液体が動くことにより神経に刺激が伝達して痛みが生じる動水力学説が有力とされています。

 表層がエナメル質に厚く覆われていれば、それがふたになり象牙質に知覚過敏は起こりません。ただ、何らかの形でエナメル質のふたがなくなると、管の一端にある神経を刺激してしみるようになります。

 エナメル質がなくなるのには以下のような原因が考えられます。(1)ストレスによる歯ぎしりや食いしばりなどで強い力が歯にかかり、力の集中する歯の根元がくさび状にへこむ(2)歯ぎしり癖などの強い力でこすり合わせ続けるとエナメル質が物理的に摩耗する(3)炭酸飲料や酢やかんきつ類などエナメル質の脱灰するPH5・5よりも酸性の飲食物の多量摂取で歯の表面が溶ける(4)加齢とともに歯肉が退縮して歯根部や歯頚部(けいぶ)が露出する(5)ブラッシング圧が強く、ごしごし磨きすぎてエナメル質が削れる、などです。

 短期で知覚過敏の「しみる」症状を改善させるのは難しいものです。まずは生活習慣からチェックしましょう。歯ぎしり、食いしばり、強いブラッシング圧、酸っぱい物の飲食などの習慣を見直し、症状が軽度であれば硝酸カリウムや乳酸アルミニウム、CPP-ACPなどが配合された知覚過敏用歯磨き粉を使用したセルフケアも効果的です。

 歯医者での知覚過敏の治療法は小さな削らない処置から大きな処置へとステップを踏んで治療が進みます。(1)象牙細管をふさぐコーティング剤を塗る(2)レジンやセメントなどを詰めて覆う(3)レーザーを当てて神経を鈍麻させる(4)噛んですり減るのを予防するためにマウスピース装着、など。

 いずれでも改善しない場合は最終手段として大きな虫歯の治療と同じように歯の神経を取ることになります。知覚過敏だと思っていたら、実は虫歯であったり歯が割れていたり歯周病が重度に進行していることも。「しみる」サインが本当はどこから来るのか。歯科医院で知覚過敏の治療が必要なのか。迷ったら歯医者さんで「しみる」原因を探ってもらい、長く自分の歯でかめるようにお口の健康を守りましょう。

砂糖は1日25gまで 炭酸飲料1缶でアウト(2014/3/7 読売新聞)

砂糖は1日25gまで...炭酸飲料1缶でアウト


 【ジュネーブ=石黒穣】世界保健機関(WHO)は5日、砂糖の摂取量について、これまでの上限目標をさらに半分にする新指針案を発表した。

 WHOは、砂糖が肥満や虫歯の原因となり、慢性疾患にもつながるとして、2002年に食物から取り込む熱量(カロリー)のうち砂糖の割合を10%以下に抑える目標を設定した。新指針案では、これを5%以下とすることを求めた。これにより成人では、1日に摂取できる砂糖の適量がこれまでの「50グラムまで」から「25グラムまで」に減る。砂糖25グラムは紅茶用スプーン6~7杯。炭酸飲料1缶には砂糖が約40グラム含まれ、軽く超してしまう。

 農林水産省の資料によると日本人1人当たりの砂糖消費は1日45グラム程度で、ほぼ半減しないと新指針案を満たせない。WHOは、今月末まで各国政府などの意見を聞いた上で、正式決定したい考えだ。


砂糖は1日25gまで 炭酸飲料1缶でアウト(2014/3/7 読売新聞)

年代別の正しい歯のみがき方を啓発する「あなたにピッタリの歯のみがき方を探してみよう」を公開―日本歯科医師会

 日本歯科医師会は年代別に正しい歯のみがき方を啓発するホームページを作成、2月12日より公開した。
 「正しい歯みがきできていますか? あなたにピッタリの歯のみがき方を探してみよう」と題しており、まず自分の年齢に該当するページを選ぶ。その後、問診票に「はい」「いいえ」で答えていくと、その人に合った歯みがきの仕方を教えてくれるというもの。
 乳児期、幼児期、学童期、中・高校生、男性成人期、女性成人期、高齢期の7つの年代別に、その年代に固有のリスクや疾患を考慮したブラッシングの仕方をわかりやすく解説している。また、より詳しく知りたい人のために、「テーマパーク8020」や「8020日歯TV」へのリンクを貼り、関連情報を提供している。

「8020運動」って何?(2014/1/30 あなたの健康百科)

「8020運動」って何?


<専門家へきいてみよう 「質問する」より> 

〔症例〕 50代 女性
〔症状〕 「8020運動」という言葉を聞きました。どんな運動で、どんな効果があるのでしょうか。 

80歳で歯が20本以上ある状態を目指す運動です。 

 「8020運動」とは、「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という働きかけです。調査では、使える歯が21本以上あれば何でもかめることが報告されています。生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わい、充実した食生活が送れるようにという願いから立てられた目標です。

使える歯の数とかむ能力
21本以上 何でもかめる
16~20本たいていの物がかめる
11~15本 かめない物がある
6~10本あまりかめない  
5本以下全くかめない

   (大阪大学調べ)

 "8020"を達成するためには、12歳までに虫歯を作らないこと。学校や家庭で歯を守るための教育をしっかりすることが必要です。20歳以降は、定期的な歯科健診を受け、口の中を清潔に保ち、歯周病やそれによってもたらされる「ペリオシンドローム(歯周病症候群)」の予防を始めることが理想的です。 

 自分の歯を十分に保っていることが一番重要ですが、一方、残念ながらすでに失ってしまった方もいると思います。もちろん、諦める必要はありません。歯を失ってしまった方については、転ばぬ先のつえのように、元気なうちによくかめる入れ歯を用意することも大切です。 

 高齢者の場合、「1日3回の食事は1年で1,095回のリハビリ」といわれるように、咀嚼(そしゃく=かむこと)は全身を使うことによって支えられていて、意欲の上昇、低栄養状態の改善につながります。一度要介護の状態になっても、しっかりかめる入れ歯、自分に合った入れ歯を作ると、自信を持って笑ったり食事をしたりすることができますし、口元の印象が若返ることで顔全体の印象も若返るため、おしゃれなどを通して人の尊厳を高めることもできます。 

 「よくかむ、食べる、人生を楽しむ」ことが、元気で長生きできる秘訣(ひけつ)でもあるのです。


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