この記事は「日経おとなのOFF」2014年7月号(2014年6月6日発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 虫歯を予防するためのポイントを理解しておこう。虫歯の発生に中心的な役割を果たすミュータンス菌は、砂糖からネバネバの物質(デキストラン)を生成して、歯垢(しこう)を形成する。この歯垢に集まったバイ菌が糖から酸を作り、歯の表面のエナメル質を溶かす。

ミュータンス菌は口の中に常在しているが、それだけでは虫歯にはならない。その餌となる砂糖の摂取を極力控えることが大切だ
[画像のクリックで拡大表示]

 現実的に砂糖を一切取らないことは難しいかもしれないが、コーヒーや紅茶に砂糖を入れない、砂糖を含む加工食品はできるだけ食べない、料理に使う砂糖の量を最小限にするなど、摂取量を減らすことはできるはず。それだけでも、虫歯のリスクは確実に減らせる。