ジュースを無糖コーヒーに変えるだけで糖尿病リスク25%減(2015/5/12 あなたの健康百科)

英ケンブリッジ大学臨床医学大学院のローラ・オコナー氏らは、英国人2万5,000人を調べた結果、1日1杯のジュースやコーラなどの加糖飲料を無糖コーヒーや水などに変えるだけで、糖尿病(2型)になるリスクが最大で25%低下することが示唆されたと、5月6日発行の欧州糖尿病学会誌「Diabetologia」(電子版)に発表した。また、加糖飲料が1日1杯増えるごとに糖尿病リスクが22%上がることも報告している。

人工甘味飲料に変えても変化なし

今回の分析は、1993~97年に英ノーフォーク州の住民2万5,639人(年齢40~79歳)を登録し、追跡調査している研究(EPIC-Norfolk)の一環として行われた。10年ほど追跡調査をしたところ、847人が新たに糖尿病と診断され、ほぼ全員が加糖飲料を飲んでいたという。

オコナー氏らが分析した結果、1日にジュース(清涼飲料水)1杯を水や無糖のコーヒー・紅茶に変更することで、糖尿病になるリスクが14%下がることが示唆された。加糖した乳飲料の場合はさらに20~25%低下したが、人工甘味料を使った飲み物に変えても糖尿病リスクは変わらなかった。

加糖飲料からのカロリー摂取減でも糖尿病リスク低下

また、加糖した乳飲料、人工甘味料を使った飲料、ジュースを飲む量が1日1杯増えるごとに、糖尿病になるリスクが21~22%上昇した。果汁飲料(フルーツジュース)や加糖コーヒー・紅茶を飲んでも糖尿病との関連は見られなかったという。

さらにBMI(肥満指数)と腹囲(ウエストサイズ)の影響を除外して分析すると、人工甘味料を使った飲み物では糖尿病との関連が認められなくなった。この点について、オコナー氏らは「人工甘味飲料と糖尿病の関連については、肥満や糖尿病リスクが高い人で人工甘味料を使った飲み物の摂取量が多いという逆の因果関係の存在が考えられる」としている。

また、1日の総摂取カロリーのうち加糖飲料の割合を10%に減らすと、糖尿病になるリスクが3%低下することも分かった。同じように5%、2%に減らすと、糖尿病リスクはそれぞれ7%、15%下げることができるという。なお、摂取カロリーは大人で1,800~2,200キロカロリー程度が推奨されているが、これの10%ととなるとコーラで400~489ミリリットル程度、5%では200~244ミリリットル程度、2%では80~98ミリリットルとなる。

共同研究者である同大学院のニタ・フォロウヒ教授は「1日1杯の加糖飲料を水や無糖コーヒー・紅茶に変更すると糖尿病リスクを減らす可能性が示されたことは朗報だ。加糖飲料からのカロリー摂取率を減らすことで糖尿病リスクを減らせるかもしれないという結果は、世界保健機関(WHO)の推奨を支持するもの」と述べている。

 

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