意外と知られていない、女性特有の脳卒中症状(2015.5.18 ヘルスデージャパン))

脳卒中は米国人女性の死亡原因の第3位だが、女性特有の前兆や症状があることを知らない女性が多い――こんな研究結果が報告された。米オハイオ州立大学ウェクスナー医療センター(コロンバス)のDiana Greene-Chandos氏らの研究。

調査対象の女性1,000人のうち、異常な胸痛に伴うしゃっくりが女性の脳卒中の前兆だと認識していたのは10人中1人のみだったという。

脳卒中には喫煙などの男女共通のリスク因子のほか、女性特有のリスク因子もあるが、妊娠、狼瘡、片頭痛、避妊用のピル、ホルモン補充療法が脳卒中リスクを高めることを知っている女性は11%に過ぎなかった。

Greene-Chandos氏は、「妊娠、ホルモン補充療法、しゃっくりなど、ささいなことも女性の脳卒中では重要な役割を果たす可能性があるため、認識を高める必要がある。妊娠は、妊娠後期の数カ月および出産直後の時期に、特に脳卒中リスクを上昇させる」と話す。

女性特有の脳卒中症状には、以下のようなものもある。

・非回転性のめまい
・頭痛
・半身におよぶ重度のしびれ

「血栓溶解剤は脳卒中発症後の数時間以内のみ行える治療法であるため、脳卒中の症状を初期に特定し、直ちに受診することが極めて重要だという。被験者の半数近くは、脳卒中後にみられることの多い神経損傷、嚥下障害、抑うつを、リハビリで予防できる可能性があることも知らなかった。

米国では毎年13万7,000人超が脳卒中で死亡し、その約60%は女性だという。

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