管楽器を吹くと睡眠時無呼吸のリスクを低減できる?(2015.5.7ヘルスデージャパン)

管楽器を演奏することによって睡眠時無呼吸のリスクが低減する可能性があることが、インド、スリー・バラジ医科大学・病院(タミール・ナドゥ)のSilas Daniel Raj氏らの研究で示唆された。睡眠時無呼吸は呼吸障害が関わる重篤になりうる疾患だ。

管楽器を演奏する64人と演奏しない65人の肺機能を検査したところ、肺機能検査に群間差はみられなかったものの、管楽器の演奏者のほうが閉塞性睡眠時無呼吸の発症リスクが低かった。Raj氏らによれば、これは、管楽器の演奏により上部気道の筋肉が強化されるためである可能性が高い。

Raj氏は、「今回の小規模研究の結果は、睡眠時無呼吸の予防または治療に関する興味深い理論を示すものだ。この結果がより大規模な集団で確認されれば、管楽器の演奏は睡眠時無呼吸の発症リスクがある人における安価かつ非侵襲的な予防法となる可能性がある」と述べている。

この研究結果は、スペイン、バルセロナで開催された睡眠と呼吸に関する会議にて4月17日発表された。なお、学会発表された研究は一般に、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。

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