親知らず」正常に生えていれば抜く必要はないが…(2015/4/3 スポーツ報知)

あなたには「親知らず」があるだろうか。上下左右の一番奥の「歯で、全部そろっていれば4本ある。「第3大臼歯(だいきゅうし)」とか「知歯・智歯(ちし)」とも呼ばれる。他の永久歯は6~12歳前後で乳歯に代わって生えてくるが、親知らずは10代後半から20代前半に生えてくることが多い。

他の歯と違い、この歯が生えたことを親が知らないことが多いため親知らずという名前が付いた。実際には3割の人は4本の親知らずが生えてくるが、3割の人は1本も生えてこない。そして残り4割は1~3本の親知らずが生えてくるという変則的な歯だ。

現代人はアゴが小さくなっている。そのため他の永久歯より遅れて生えてきた親知らずは、横向きに生えたり、傾いて生えてきたりすることが多い。すると歯ブラシが入りにくく、虫歯や歯肉炎になりやすい。そのため歯科医から抜歯を勧められることが多い。この抜歯がひと苦労だ。

なかなか引き抜けないため砕いたり、埋もれているため歯肉を切開したり、局所麻酔が効きにくい場合は全身麻酔を行ったりする。歯科医院では手に負えず、総合病院の口腔外科で抜歯するケースもある。

しかし、歯科医の中に「親知らず=抜くべき歯」と考える人がいて、親知らずが生えたとたんに抜歯される人も少なくない。親知らずが真っすぐに生えていて、上下の親知らずがかみ合って機能していれば抜く必要はない。親知らずがあれば、奥歯で硬いものをしっかりとかめるし、将来入れ歯やブリッジの支台として使える。それに、もし手前の大臼歯を失ったときに、形状が合えば代用歯として移植することもできる。ちなみに、親知らずは少々傾いて生えてきても、矯正すれば治せるのだ。

あなたが既に親知らずを抜かれていたら、残念ながら元に戻ることはない。しかし、もしあなたの子供や孫が20歳前後になって生えてくる親知らずが真っすぐ生えてきて問題がないなら、わざわざ抜かなくてもよいことを教えてあげるといい。

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