舌表面の汚れがアセトアルデヒドの発生源であることを発見-岡山大(2105/4/3 医療NEWS)

口腔内の細菌がアルコールやグルコースを代謝
岡山大学は3月27日、同大大学院医歯薬学総合研究科(歯)予防歯科学分野の森田学教授、横井彩(医員)の研究グループが、舌表面の汚れ(舌苔)の付着面積が大きい人は、呼気中のアセトアルデヒド濃度が高いことを、横断研究で初めて突き止めたと発表した。なお、研究成果は、「Journal of Applied Oral Science」電子版に3月6日付で公開されている。


アセトアルデヒドは、アルコールを代謝する過程で産生され、煙草の煙にも含まれるだけでなく、口腔内の細菌がアルコールや、グルコースを代謝して産生することが報告されている。高濃度で摂取する場合、発がん性が指摘されている物質で、生理的な濃度(低濃度)でも、持続的な暴露は有害と考えられている。

舌清掃を行うと口腔内のアセトアルデヒド濃度が減少
今回研究グループは、同大医療支援歯科治療部と北海道大学山崎裕教授と共同で、舌の上の舌苔の面積と、口腔内のアセトアルデヒド濃度を健常者65人(男性51人、女性14人)で調査。舌苔の付着面積が大きい人は、付着面積が小さい人に比べ、口腔内のアセトアルデヒド濃度が高くなることを明らかにした。

この理由として、舌苔に含まれる細菌の違いがアセトアルデヒド濃度に関与していると考えられるという。これまでは、口腔内のアセトアルデヒドの発生原因として、煙草や酒が考えられていたが、今回の研究では、舌苔からもアセトアルデヒドが発生していることを確認。舌苔を取り除く舌清掃を行うと、口腔内のアセトアルデヒド濃度が減少することも確認したという。

研究グループではプレスリリースで、舌苔とがんの発病との関係や、舌苔の中のどの細菌がアセトアルデヒドを産生しているのかなど、更なる研究を重ねることにより、舌清掃でがんを予防することが証明できるのではないかと述べている。

衝撃動画 スポーツカーを運転して息子の歯を抜く様子が話題に(2015/4/5 livedoor NEWS)

父親がある抜歯方法を思いつき、子供の悩みを解決するのに成功した
歯に巻きつけた白い糸を車の後部に取り付け、車を発進させ歯を抜いた
悩みがなくなった息子は嬉しそうに「抜けた」と叫んでいる

英紙「デイリー・レコード」の4月1日付記事によると、一般的に歯医者に行くのは気が進まないものだが、歯がぐらぐらし始めた子供は歯がいつ抜けるかと悩ましい。最近、米国で父親がある抜歯方法を思いつき、子供の悩みを解決するのに成功した。父親のRobert Abercrombieさんはレスラーだった。彼の息子は現在、8歳だ。

キシリトールは虫歯を予防しないかもしれない(2015/4/5 Medエッジ)


天然の甘味料、キシリトールは虫歯を予防しないかもしれないという分析結果が出てきた。

英国のマンチェスター大学歯学部を含む研究グループが、世界的なプロジェクトであるコクラン共同計画が発行するコクラン・データベース・オブ・システマティック・レビューのオンライン版で2015年3月26日に報告した。
研究の公平性も分析
キシリトールは砂糖より歯のダメージが少ない天然の甘味料として、ガム、歯磨きペースト、せき(咳)止めキャンディ、お菓子などに広く使用され、虫歯を作る細菌の成長を妨げるとも考えられている。

世界的に子どもの最大90%、および大人でも大部分が虫歯の歯を持っている。

研究グループはさまざまなデータベースから、キシリトールを含む製品が虫歯に及ぼす効果を評価した10件の試験結果(参加者合計6000人近く)を解析した。研究グループは、著者にも連絡をしながらデータを拡充。

結果の偏りを解消するためのバイアス(公平性に欠けること、偏り)リスクも考慮しながら試験結果の有効性を分析した。例えば、キシリトールの虫歯予防効果を意図的に良く見せたり、悪く見せたりする試験は除外できるようにした。
イメージもろい?
結果として、10件の試験結果のうち結果の偏りが少ないと見なせたのは1件のみで、2件は結果の偏りについては不明、残り7件は結果の偏りが大きいと判断された。

コスタリカの2件の試験(13歳以下の子ども約4200人が対象)で、キシリトール添加歯磨きペーストは、添加していない歯磨きペーストと比べると、3年間に13%虫歯が少なかったという結果があったが、証拠の質としては低く、この集団に限られた結果の可能性があった。

他のキシリトール含有製品では、利益を示す証拠はほとんど、あるいは全くなかった。

キシリトールには膨満感や下痢、下剤作用があるが、一部の研究では副作用について報告していなかった。

虫歯に良いというイメージももろいものなのかもしれない。

 

競輪選手の腰痛、ヒールの女性と同じ 京大が原因解明(2015/4/3 京都新聞)

競輪選手は体が柔軟なのに、なぜ多くが腰痛に悩まされるのか。京都大医学研究科の理学療法学講座のグループが向日町競輪場(向日市)に所属する選手を調査し、太ももの前側の筋肉が酷使されて硬くなり、骨盤が前傾しているのが原因であることを突き止めた。ハイヒールを履く女性でも同じメカニズムで腰痛になるとみており、症状を改善させる方法についても指導している。

向日町競輪場の選手約40人のうち75%に腰痛の症状がみられる。レースや激しい練習の後に、激痛で歩けなくなることも珍しくないという。しかし、原因はよく分かっていなかった。

青山朋樹准教授や長谷川聡助教、大学院生の田代雄斗さんらは、選手について全身の筋肉の量や柔軟性、筋力などを調査した。その結果、腰痛の選手は、太もも前の筋肉である大腿(だいたい)四頭筋の柔軟性が低下していることが判明。青山准教授によると、この筋肉が硬くなると骨盤が前傾して体が前かがみになる。まっすぐ立った姿勢を保つためには腰を反らす必要があり、腰の筋肉の緊張状態が続いて腰痛になるという。

大腿四頭筋は、自転車を激しくこぐ動作のほか、ハイヒールを履くことなどでも硬くなる。高周波温熱治療器やストレッチで筋肉をほぐすと症状が改善する。

京大のグループは、調査を基に選手のコンディションづくりも手伝っており、向日町競輪場の選手でつくる日本競輪選手会京都支部の窓場加乃敏支部長(47)は「京都の選手の成績アップにつながっている。とても心強い」と喜ぶ。

青山准教授は「今後、磁気共鳴画像装置(MRI)なども使って、さらに詳しく調べたい」と話している。

 

親知らず」正常に生えていれば抜く必要はないが…(2015/4/3 スポーツ報知)

あなたには「親知らず」があるだろうか。上下左右の一番奥の「歯で、全部そろっていれば4本ある。「第3大臼歯(だいきゅうし)」とか「知歯・智歯(ちし)」とも呼ばれる。他の永久歯は6~12歳前後で乳歯に代わって生えてくるが、親知らずは10代後半から20代前半に生えてくることが多い。

他の歯と違い、この歯が生えたことを親が知らないことが多いため親知らずという名前が付いた。実際には3割の人は4本の親知らずが生えてくるが、3割の人は1本も生えてこない。そして残り4割は1~3本の親知らずが生えてくるという変則的な歯だ。

現代人はアゴが小さくなっている。そのため他の永久歯より遅れて生えてきた親知らずは、横向きに生えたり、傾いて生えてきたりすることが多い。すると歯ブラシが入りにくく、虫歯や歯肉炎になりやすい。そのため歯科医から抜歯を勧められることが多い。この抜歯がひと苦労だ。

なかなか引き抜けないため砕いたり、埋もれているため歯肉を切開したり、局所麻酔が効きにくい場合は全身麻酔を行ったりする。歯科医院では手に負えず、総合病院の口腔外科で抜歯するケースもある。

しかし、歯科医の中に「親知らず=抜くべき歯」と考える人がいて、親知らずが生えたとたんに抜歯される人も少なくない。親知らずが真っすぐに生えていて、上下の親知らずがかみ合って機能していれば抜く必要はない。親知らずがあれば、奥歯で硬いものをしっかりとかめるし、将来入れ歯やブリッジの支台として使える。それに、もし手前の大臼歯を失ったときに、形状が合えば代用歯として移植することもできる。ちなみに、親知らずは少々傾いて生えてきても、矯正すれば治せるのだ。

あなたが既に親知らずを抜かれていたら、残念ながら元に戻ることはない。しかし、もしあなたの子供や孫が20歳前後になって生えてくる親知らずが真っすぐ生えてきて問題がないなら、わざわざ抜かなくてもよいことを教えてあげるといい。

白い舌、がんリスクか アセトアルデヒド高濃度 (2015/3/27 共同通信)

舌の表面にできる白い汚れ「舌苔」が多い人は、口や喉のがんの原因になるとされる化合物「アセトアルデヒド」の口中濃度が高いことを岡山大と北海道大のチームが突き止め、27日発表した。

チームは、舌苔を取り除くと濃度が下がることも確認しており、舌をきれいにすることが、がん予防につながる可能性がある、としている。

チームによると、舌苔は、食べかすや、口の中からはがれ落ちた粘膜細胞、細菌がたまったもの。口の中が乾燥しやすいと付着しやすく、口臭の原因ともされる。

研究は健康な男女65人を対象に実施。

 

がんは本当に”臭う”のか?特有の臭いを発する病気とは (2015/3/25)

米オンライン科学誌『プロスワン』(3月11日付)に発表された「線虫によるがん識別」の研究は、多方面で大きく取り上げられた。

九州大などの研究チームによると、体長1mmの線虫は犬と同程度の約1200種の嗅覚受容体をもつため、非常に"鼻がいい"。この線虫に、がん患者とそうでない人の尿を"嗅がせる"と、そうでない人の尿を避け、がん患者の尿全てに反応を示したという。

嗅覚神経を破壊した線虫にはこの反応がないことから、がんの有無を臭いとして判別し、しかもその臭いを好む性質があるという結論だ。残念ながら今回の発表では、臭いの原因特定には至っていない。

果たして、がんは"臭う"のか?

体内の変化からがん特有の臭いが……

病気に罹った人というのは、病気による体内の変化から、特有の臭いを発することがある。臭いによる病気診断は「臭診」と呼ばれ、体臭や口臭が甘酸っぱければ「糖尿病」、カビ臭ければ「慢性肝炎」という具合だ。

がんの場合、がん細胞の壊死による腐敗臭などが現れることがあり、「口臭治療ガイドライン」では"腐った卵の臭い"がする口臭は胃がんの可能性があるとしている。

実際にがんの臭いに着目した研究がある。2011年、名古屋大大学院の研究チームは、英学術誌『ネイチャー・レビュー』で、大腸がん患者のおならから極端に多い量のメタンチオールが検出されたと発表した。

メタンチオールは"腐ったタマネギの臭い"のする無色の気体で、元々おならの悪臭成分のひとつだ。だが、大腸がん患者のおならからは、健常者の10倍以上の高さの値が認められたという。

また2009年、東大生物化学研究室の発表では、乳がんおよび頭頸部がんから採取した臭いの原因物質のひとつとしてジメチルトリスルフィドを特定した。ジメチルトリスルフィドは「たくあん臭」「強いタマネギ臭」とも表現され、キャベツやブロッコリーにも存在するものだ。

いずれの研究もがん自体の臭いだという確証はない。だが、がんと臭いを巡る研究は他にも多く、早期発見・早期治療の期待が寄せられている。

臭いを手掛かりにしてがんを発見する?

この"臭い"に注目して、がんの早期発見を目指す動きはある。線虫が匹敵するといわれた犬を使って「がん探知犬」の研究を続けているのは、日本医科大学のチームだ。探知犬「マリーン」は、がん患者の尿を嗅ぎ、子宮がん、卵巣がん、乳がん、胃がんなどの識別をするという。

一方、2015年3月7日の「第97回米国内分泌学会」では、においの訓練を積んだ犬は尿から甲状腺がんをかぎ分けられることを米・アーカンソー医科大学が報告した。ジャーマンシェパードのミックス犬「フランキー」が、34の尿サンプルから30の甲状腺がんを正しく診断できたという。

臭いに反応するのは、犬だけではない。2014年1月、ドイツ・コンスタンツ大学からはキイロショウジョウバエががん特有の臭いを嗅ぎ分ける能力をもつと発表された。

現在、日本の死亡原因の第1位は悪性新生物(がん)。早期発見・早期治療ができれば完治の可能性は飛躍的に高まる。

がん検診や人間ドックなどの大仰な検査をせずにがんを見つけられる方法があるのなら、犬であれ虫であれ、活用していくべきだろう。

自宅でできる!歯周病の正しい治し方(2015/3/25 T-SITE)


歯ブラシ


●歯周病を治すにはプラークコントロール

歯周病を治すためには、「プラークコントロール」が欠かせません。プラークコントロールとは、歯に付着しているプラーク(歯垢)を取り除き、口の中の細菌を減らすことで、自宅でもできるプラークコントロールの基本は、やはり毎日の歯磨きです。

●歯周病を治す歯ブラシ選び

歯ブラシの硬さには、かため、ふつう、やわらかめの3種類がありますが、歯茎が腫れていたり、出血がみられたり、歯磨きのときに痛みがある場合は、やわらかめの歯ブラシを使いましょう。ただし、プラークの除去の効果はふつうの硬さに比べて劣ってしまうため、丁寧にするよう心掛けましょう。そして慣れてきたら、ふつうの硬さに変えていきます。かたい歯ブラシはプラークをしっかり落とせますが、歯茎を傷つけてしまう可能性があるため、磨き方には注意が必要です。毛先は、テーパー状とよばれる先端が細くなっているタイプがおすすめです。

歯ブラシの毛束の配列にも2列、3列、4列などありますが、2列や4列のものは慣れないと使いづらいものです。もっとも一般的な3列タイプを使いましょう。また、ヘッドの大きさはコンパクトな方が細かいところも磨きやすくなります。そして、歯ブラシの柄の部分は、真っすぐでシンプルなもののほうが口の中で歯ブラシを移動させやすいのでオススメです。

●歯周病を治す歯磨きの方法

歯磨きは毎食後に行うのが理想ですが、ざっと磨いた程度ではプラークを完全に取り除くことができません。1日1回だけでもよいので、時間をかけ、1本1本の歯をていねいに磨いて完全にプラークを取り除くように心がけましょう。歯ブラシの毛先が開いてきた場合は、できるだけ早めに交換するよう心掛けましょう。

歯磨きの方法にはいろいろなものがありますが、プラークを落としやすく、歯茎に炎症がある方にも向いているのが「バス法」です。これは、歯に対して歯ブラシを45度の角度で当て、歯と歯茎の間の溝に、毛先を少し入れるようにして磨く方法で、横に1mmくらいの幅で小刻みに振動させながら磨いていきます。

歯ブラシで歯を磨き終わった後は、デンタルフロスを使って歯と歯の間のプラークも取り除きましょう。デンタルフロスは、30cmくらいの長さに切り、左右の中指の第一関節あたりに二重に巻きつけます。巻きつけた両指の間を2〜4cmくらいにして、歯と歯の間にゆっくりと糸を入れて歯茎に触れるまで糸が入ったら、歯の側面の汚れをからめとるように、前後に動かしながら、徐々に上に持ち上げていきます。この動作を同じ場所で3回くらい繰り返し、次の歯間部も同様に行っていきます。

●歯周病の治療は歯科医にかかることが大切

今回は、自宅できる歯周病の治し方として正しい歯磨きの方法をご紹介しました。しかし、歯と歯茎の奥深く入り込んだプラークや、プラークが石のように固まった歯石では、歯科医院でないと取り除くことができません。歯周病をきちんと治すためにも、早めに歯科医を受診することが大切です。

 

口臭が消える!中年のための原因別3つの対策(2015/3/24 DIAMONDO Online)

口臭って、気になりますよね。人のこともそうですが、数値で測れないだけに、自分は大丈夫かな?と気になるときがありませんか。

講演のお仕事で各都道府県をまわる際、懇親会にも参加させていただくことがあります。その時間は、皆様のお話を聞かせていただくことが多く、相談に乗ることもありますが、その土地ならではの食習慣や風土を教えていただいたりと、学びの多い時間です。

 「僕が小さい頃は、『ごはんがおいしいと思えないのは働きが足りないからだ』と怒られたんだよ」というような会話ひとつとっても、特別なものをシェアしていただいているように感じます。

そんなふうに楽しみにしている懇親会でしたが、先日、50代後半から70歳くらいまでという年齢層の集まりに日を開けずしていき、「食べているものによってこんなにもニオイが違うんだ」と愕然とする体験をしました。

ひとつのグループは、農業をしている人が身近にいる、または自宅で自家用の野菜だけは作っているという方が多く、「とにかく野菜はあるから」と副菜の欠けることがほとんどないという食生活を送っている方ばかり。そのせいか、ニオイが一切気になりません。かたや、もう一方は飲みの席が多い(家を含むとほぼ毎日)という方たちのグループでニオイはというと……前者と比べて愕然とするほどの違いがあったのです。

口臭の原因には様々なものがありますが、今回は40代、50代によくみられるケースとその対策を考えていきたいと思います。

突然ですが、あなたは“快便”ですか?便通を促す腸の蠕動運動は、副交感神経が優位なときに活発になります。でも、日頃からストレスを抱え、睡眠不足のビジネスパーソンは交感神経が優位になりがち。そうすると、どうしても便秘がちになってしまいます。

そのための対策としては、やはりまず1日3食をとってほしいものです。食後は副交感神経が優位になって消化吸収を促します。交感神経が優位になりがちな生活において、食事をすることは、副交感神経を活性化して腸の動きを良くすることにもつながるのです。

そして、1日3食とることで、食物繊維を充分に摂りやすくなるとも言えます。前述した「とにかく自宅に野菜があるから」という方々は、揃いも揃って便秘知らず。食物繊維は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がありますが、前者は水分を吸ってふくらみ、他のカスを包んで便のかさ増しをしてくれますし、後者は水にとけて便を柔らかくしてくれます。

1日3食ではないケースのほとんどは、朝食を欠食しているパターンだと思いますが、朝という排便の反射が盛んなときに何も刺激を与えないのはもったいないことです。また、朝食を食べない理由は色々ですが、朝食を食べる時間がない中でトイレにゆっくり座る時間があるとは考えにくいものです。

快便状態でないときに腸内環境が良好とは言い難く、そうなるとおならのニオイが気になるのも不思議ではありません。「おならは臭いし、口臭も…」という方は、1日3食を意識し、朝は食物繊維が豊富な果物だけでも口にするところからはじめましょう。

愕然とするほどのニオイを発するグループの特徴は、“飲みの席が多い”でしたね。お酒が残っていて口臭がする…。確かにそんな人もいるかもしれませんが、大人になれば、そこまで飲んで翌日仕事に行くようなことはなかなかないはずです。では、どういうことが理由として考えられるのでしょうか。それは、お酒による脱水症状です。

お酒好きな人と飲んでいるときに、チェーサーを必ず添えているという方を見ることは稀だと思います。それが二日酔いの防止になる、肝臓に負担をかけない飲み方にもなる、といわれたとしても、「お酒を飲んでいるときにはお酒を楽しみたい」というのが酒飲み派の言い分。お水を添えることはなかなか受け入れがたいものです。でも、せめて、飲み会後、また入浴前や就寝前にこまめに水分補給をしてくれればよいのですが、そういったケアをするよりも、気持ちよくなってそのまま寝入ってしまうのが現実のようです。

寝ている間にはコップ1杯分もの水分が失われているといいますから、お酒を飲んで脱水状態になって、そのまま充分に水分補給をしないまま就寝すれば、気づかぬうちに脱水症状になっていることも考えられます。そんな朝は、いつも以上に口の中がネバネバする感じがしませんか?唾液には殺菌作用があるので、口臭の予防に有効な存在です。でも、このようにして口の中が乾燥して唾液量が減ってしまえば、口臭が起きやすい環境をつくることになります。唾液量は加齢とともに減りますから、その点からも、余計に意識しなければなりません。

食事に興味がない!?
噛まない食生活の人はニオイも危険

 「食べ物はあったら食べる」「体が動く程度に食べられればいい」

たまに、こうしたことをおっしゃる方がいます。目の前に食事が出されたらそれなりに食べるのですが、自らすすんで口にするものといえば、パンやカップ麺。特に興味がないことにお金をかけるわけもなく、こうした方の食生活はコンビニで手に入りやすく、安価なものが中心となっている場合が少なくありません。そして、そういったものの多くが、たいして噛まずに飲み込めてしまうものだったりするのです。噛むことすら億劫になった人にとってはベストな選択かもしれませんが、噛まなければ、唾液が充分に分泌されません。

加えて、食事に興味がなくなったのが昔からではなく、最近、ここ数年のものであれば、余計に心配です。というのも、食事に興味がなくなった原因がストレスなどの心因性のものであれば、それによっても唾液量の分泌が低下してしまうからです。緊張して口が渇いた経験は誰しも一度はあるのではないかと思いますが、極度の緊張感やストレスは、心の健康ばかりが唾液までも奪います。そして、それによる口臭がまたストレスの一因となってしまうこともありえるのです。

 「食べる気が起きないから」と食べないままでいると、栄養バランスの乱れからストレスへの抵抗力も落ちてしまいます。メンタルが弱っているときには、風邪をひいているときと同じように、体に栄養を与えてあげてほしいものです。こうしたときには、食べたいものを問われても何も思い浮かばないと思いますが、「昔好きだったもの」「おいしかったお店」でも良いので、“おいしいと思われるもの”を口にしてみてください。そして、できるだけ、「なんでもいいや」よりは「Aよりは隣のB」とより良い選択をしてみるのも、口臭以前に、自暴自棄にならないために大切なことです。

口臭や加齢臭に加え、いつの間にか耳毛が気になるようになってきたり、鼻毛や眉毛が勢いを増してきたり…あぁ、もう、現役引退かな…なんて思うことがあるかもしれません。でも、“近づきたくない人”にならなければ、いつでもチャンスはあるように思います。そのための身だしなみではないかもしれませんが、それがモチベーションにつながるのならば、多いに活用したいところです。

余談ですが、こうした話をするときにいつも思い出す父と母の会話があります。

 「男性の身だしなみがきちんとしていると、奥さんに愛されているんだなぁ、と感じる」

その言葉は妙に印象に残っていて、私もしっかりケアしないと、と思わせてくれます。でも、長いこと放置したあとに手入れするのはなんでも大変! しかも、その頃には、触れたくもない…なんてことになっていないとは言い切れません。身だしなみがビジネスにおいて大事な要素なのは言わずもがな。男性も、自分自身ではまだ気にならないうちから、パートナーにチェックしてもらうと良いかもしれないですね。

 

歯みがき粉に多く潜む危険な化学物質 発がん性物質も含まれる?(2015/3/17 LIvedoor news)

 テレビでは、歯周病を防ぐという歯磨き剤のCMが多く流されています。それだけ歯周病になる人が多いということなのでしょう。あるCMでは、日本人の「5人に4人が歯周病」と、その多さを強調しています。では、なぜこれほど歯周病になる人が多いのでしょうか。実はその原因は、みなさんが毎日の歯磨きに使っている歯磨き剤にある可能性が高いのです。

 歯周病とは、歯の周りの組織(歯周)が炎症などを起こして不健康な状態になることです。歯の周りの歯肉が腫れる、痛む、血が出るといった状態を歯肉炎と呼び、それが広がって歯周が炎症を起こした状態を歯周炎と呼びます。この歯肉炎と歯周炎を合わせて歯周病といいます。

 歯周病も、歯肉の炎症程度ならば、不快に感じるとはいえ生活に支障はありませんが、さらに進行して歯を支えている歯槽骨にまで影響が出てくると事態は深刻です。歯は歯槽骨によって支えられていますが、歯周病が進むと歯槽骨が次第に溶け出すのです。それは徐々に進行し、やがては歯を支えられなくなり、歯が抜けてしまうことになるのです。

 歯周病の最大の原因は、歯と歯茎の間にできる歯垢(プラーク)です。これは、食べかすや細菌、そして細菌の代謝産物からなるものです。食事をした後に鏡で歯を見ると、歯と歯茎の間に食べかすが付着しているのがわかるでしょう。時間がたつと、それらによって細菌が増殖し、代謝産物が出て歯垢になるのです。

 ちなみに、歯垢が石灰化したものを歯石と呼びます。歯石になると容易に除去することができず、歯科医院で取ってもらわなければならなくなります。歯石自体に病原性はありませんが、歯垢が付きやすくなり歯周病になる可能性が高くなります。

 歯垢では細菌が増殖し、毒素を作ります。それが歯肉に作用して歯肉炎を引き起こし、やがて歯周炎へと発展します。また、歯垢に含まれる細菌は、歯を溶かす酸も発生させるため虫歯にもなりやすいのです。さらに、歯垢は口臭の原因ともなります。つまり、歯垢は口内トラブルの元凶なのです。ですから、口内を健康に保つためには、この歯垢をいかに除去するかが非常に重要なのです。

 歯垢をきれいに取り除くためには、歯垢の溜まりやすい歯と歯茎の間を歯ブラシで丁寧にブラッシングすることがなにより重要です。ただし、これには時間がかかります。歯の1本1本を表裏、さらに歯と歯茎の間を小刻みに丁寧にブラッシングしなければならず、相当な時間がかかるのです。ちなみに筆者の場合、少なくとも30分くらいはブラッシングをしています。しかし、なかなかそんなに長い時間ブラッシングはできない人が多いでしょうから、手早くとも丁寧に歯と歯茎の境目をブラッシングして、食べかすの付着をなくすことが重要です。

●危険な成分が多い歯磨き剤

 ところが、歯磨きの際に市販の歯磨き剤を使うとブラッシングの時間が短くなってしまい、歯垢を十分に除去することができないのです。なぜなら、歯磨き剤には刺激性のある化学物質がいくつも含まれているため、舌や歯肉や口内粘膜が刺激され、長時間のブラッシングは困難になるからです。

 市販の歯磨き剤は、ほぼすべてに合成界面活性剤が配合されています。合成界面活性剤は泡を立てて歯の表面を洗浄するためのもので、これが主成分です。一般的には、ラウリル硫酸Naが使われています。ラウリル硫酸Naは、代表的な陰イオン系の合成界面活性剤です。合成界面活性剤はどれも刺激性があり、歯磨きの後にしばらく食べ物の味がわからなくなるのは、それが原因と考えられています。中でもラウリル硫酸Naは、旧厚生省が皮膚障害やアレルギー、がんなどを起こす可能性があるとしてリストアップしていた表示指定成分です。

 以前は、化粧品や医薬部外品(歯磨き剤は医薬部外品に該当)には、表示指定成分の表示が義務付けられていました。それらを肌につけると人によっては皮膚障害などを起こす可能性があるため、表示することで注意を喚起していたのです。2001年4月からは、化粧品の全成分表示が義務付けられ、また、医薬部外品についても業界が全成分の表示を自主的に決めたため表示指定成分の制度はなくなりましたが、それらにリストアップされた化学合成物質が、今も要注意物質であることに変わりはないのです。

 このほか、歯磨き剤の多くには、保存料のパラベンが使われています。腐敗を防ぐために配合されており、細菌やカビなどの増殖を抑制します。しかし、細菌やカビなどに対して毒性があるだけでなく、口内や舌などの細胞に対しても毒性を発揮する可能性があるのです。これも表示指定成分だったものです。

 さらに、香味剤としてサッカリンNaが配合されているものが多くあります。合成甘味料の一種で、食品添加物としても使用が認められていますが、実は発がん性の疑いがもたれています。カナダでサッカリンNaを5%含む餌をラットに2世代にわたって食べさせる実験が行われました。その結果、2代目のオス45匹中8匹に膀胱がんが発生しました。

 市販の歯磨き剤には、このような危険性のある化学合成物質がいくつも配合されています。その影響で、歯磨き剤を使って歯を磨いていると舌や歯、口内粘膜が刺激され、また味を感じる器官である味蕾が影響を受けて食べ物の味がわからなくなるのです。

 また、歯磨き剤を飲み込んでしまいそうな不安を抱いている場合もあるでしょうし、歯磨き剤が汚れを落としてくれるから、ブラッシングは短くてもいいだろうという心理も働きます。このようなことから、歯磨き剤を使うとブラッシングの時間はせいぜい数分、長い人で10分くらいです。その結果、歯垢が十分除去されず、最終的には歯周病が発生してしまうのです。

●歯磨き剤は不要

 全国には数多くの歯科医院がありますが、患者の立場に立った治療を行っている医院は、必ず歯磨きの指導をします。その際、通常歯磨き剤は使わず、少し小さめの歯ブラシで歯と歯茎の間を小刻みにブラッシングするように指南するはずです。それが、歯周病を防ぐ最もよい方法だからです。

 筆者の場合、25歳の時に都内にある歯科医院の歯科衛生士から、歯磨き剤を使わないでブラッシングする指導を受け、60歳を過ぎた現在もそれを実行しています。そのお陰で、これまで歯周病になったことは一度もありません。歯茎が腫れたことも、ブヨブヨになったことも、出血したこともほとんどありません。そのため、歯科医院の医師からは「20代の歯茎をしている」と驚かれているほどです。

 ただし、歯磨き剤を使わずにブラッシングを続けていると、飲食したものによっては歯が黒ずんでくることがあります。筆者も、たまに黒ずんでくることがあります。これでは歯茎がきれいでも困りものですので、そのような時に筆者は石けん歯磨き剤を使うことにしています。「シャボン玉せっけんハミガキ」(シャボン玉石けん)です。これを使うと、黒ずみを取ることができます。この製品には合成界面活性剤や保存料などの刺激性物質は含まれていません。もちろんサッカリンNaも含まれていません。成分は、炭酸Ca(研磨剤)、水、ソルビトール(湿潤剤)、シリカ(研磨剤)、石ケン素地(発泡剤)、ベントナイト、セルロースガム(粘結剤)、香料(ペパーミント)です。

 ラウリル硫酸Naの代わりに石ケン素地が使われています。なお、ソルビトールは食品添加物としても使われている甘味料で、ぶどう糖やデンプンなどから作られています。もともと果物や海藻などに含まれている成分なので、安全性に問題はありません。また、ベントナイトは粘土の一種であり、陶磁器などに使われているものです。これも、その由来から安全性に問題はないと考えられます。

 歯磨きは、一般的に流通している歯磨き剤を使わずに行い、必要に応じて安全性を確認した歯磨き剤を使う――これが歯周病を防ぐ最大の秘訣といえます。ぜひ試してみてください。

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