正しい座りかた (2013/8/18 8/25 読売新聞)

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(2)首の傾き 肩こりの原因

 「肩こりは首に出る神経系障害の最初の症状。実際は『首こり』なのです」

 首の障害に詳しい16号整形外科(相模原市)院長の山田朱織さんは、そう説明する。

 山田さんによると、成人の頭の重さは約4~約6キロ。まっすぐ正しい姿勢で立っても、首の骨にはこれだけの重みがかかる。

 その負担は、頭が体の中心を通る軸からほんの7センチずれるだけで、通常の約3倍、20キロ近くに増えるという。20キロの荷物を段ボール箱に入れて持ち運ぶ姿を想像すれば、うつむきながらノートパソコンで長時間作業をする姿勢が、いかに首に悪いかわかる。

 当然ながら、この時、首は不自然な角度で傾いている。首の神経は、背骨から左右に枝分かれし、首筋、肩甲骨周辺、指先などに通っているが、背骨から分かれる根元部分が圧迫された状態になる。このため、首や肩、肩甲骨周りの筋肉が緊張することで肩がこる。血流が悪くなったり、痛みやしびれが出たりする。

 「思っている以上に首を酷使していることを常に意識することが大切」と、山田さん。肩こりの予防と治療は、正しい首姿勢を整えることから始まる。ストレッチや、入浴で首や肩の血流を改善させることに加え、山田さんは、オフィスでも簡単にできるタオルを使った「首枕」を勧めている。

(2013年8月25日 読売新聞)

(1)負荷のかかり方を意識

 パソコン作業中の姿勢の悪さが、腰痛や肩こりの原因ではないか。頭でそう理解しても、なかなか改善に至らないものだ。体にかかっている負荷を点検し、意識を変えたい。

 背骨は、椎骨という小さな骨と、椎骨の間でクッションの役割を果たす椎間板が積み重なってできている。腰の部分には5個の椎骨と四つの椎間板がある。

 スウェーデンの整形外科医が上から三つ目の椎間板にかかる圧力を調べたところ、自然に立っている時を100とすると、いすに座っている時は140、座って前かがみになると185にまであがっていた。

 「腰痛の重要なキーワードは『姿勢』と『蓄積』です」と、整形外科医でカイロプラクターの竹谷内医院(東京都中央区)院長、竹谷内たけやち康修やすのぶさんは語る。

 「多くの場合、悪い姿勢で座ることを繰り返したり、長時間同じ姿勢でいたりすることで負荷が蓄積し、限界に達して腰痛になります」

 竹谷内さんの医院を訪れる患者の約6割が腰痛持ちで、主にデスクワーク時の姿勢が原因という。大半の人は座り方を治すことから改善が始まる。例えば、椎間板にできた傷が腰痛の主原因だった場合、座り方を整えて負荷を減らすことで、自然治癒が進むためだ。

 正しい姿勢で座っても、足を組むと腰が丸まった状態になり、椎間板の内圧をあげて腰を痛める原因になる。いすに浅く座って背筋を伸ばす姿勢も、体が安定しない。

 ノートパソコンは、目線が下がり過ぎないよう、専用のスタンドや書見台で立てて使うのがよい。






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このページは、Uクリニック竹内歯科が2013年9月11日 18:20に書いたニュースです。

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