謹んで地震災害のお見舞いを申し上げます

この度、東日本大震災により被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

小生が参加させていただいております歯科の研修会であります、丸茂研究会では、震災直後より東北地方の支援を開始いたしました。
主宰者の日本歯科大学名誉教授、丸茂羲二先生がまず一万本の歯ブラシを東北地方へ支援物資として送られました。全国で最も早く支援されたようです。
その後全国の研究会のメンバーからぞくぞくと、歯ブラシ、義歯洗浄剤、手術用ゴム手袋、マスク、消毒液、義歯安定材など数百万円単位の支援物資が送られております。

小生もスポンジブラシ1000本、義歯洗浄剤1200錠を仙台の丸茂研究会のメンバーの先生を経由して仙台歯科医師会の支援事業に役立てていただきました。

また、昭和区歯科医師会を通じて義援金を送らせていただきました。日本歯科医師会では、全国の歯科医師会からの義援金をとりまとめ、数億円の義援を行う予定です。

先述の丸茂研究会のメンバーの中には、ご遺体の歯型の確認の検視活動(関連記事をご覧下さい)にボランティアとして参加された先生方もいらっしゃいます。そのレポートを拝見するにつき、マスコミの報道とは違った悲惨な生の現地情報が伝わり大変心が痛みます。
小生もできる限りの支援をさせていただく所存です。
そしてなによりも、一刻も早い復興を祈念いたします。

竹内祐介


東日本大震災:死亡者の身元確認、歯科医たち奮闘 岩手 (2011年4月4日 19時50分 毎日新聞)

被災を免れた自身の歯科医院で、通常の診療に戻った鈴木勝さん=釜石市内で2011年4月1日

被災死亡者の身元確認につなげるため、歯科医たちが遺体の歯型を記録する作業を続けている。岩手県釜石市の鈴木勝・釜石歯科医師会長(54)は地震直後の先月13日から1週間、百数十体に接した。身元確認には生前に受診した際のカルテと照合する必要があるが、津波で流失した地域も多い。それでも「他の地域で受診してカルテが残っている可能性もある。少しでも参考になれば」と願う。

同会では開業医27人中16人の施設が壊れ、1人が死亡した。岩手県歯科医師会が身元確認作業の応援をすることになり、鈴木会長も参加を決めた。これまで遺体に接する仕事はあまりなかったが、被災現場の深刻さを思い腹を決めた。

市内の中学校と林業会社で作業した。遺体はビニールシートに整然と寝かされていた。頭上でひざをつき、器具で口を広げてライト付きミラーを差し入れる。詰め物の種類や状態、抜けた歯、入れ歯。スタッフに告げて記録に残す。遺体を傷めないよう暖房は使えない。体中に使い捨てカイロを巻いた。

多くのカルテが流失しており、作業の効果に疑問を感じた。しかし、人々が訪れ大切な家族に巡り合う様子を見て考え方が変わった。

「何で死んだんだ。バカ野郎」。怒鳴り声が聞こえる。じだんだを踏んで叫ぶ女性。
何人も泣き崩れた。「ご苦労さま」と言葉をかける家族もいた。そのすぐ脇で作業しながら、「見つかってよかったですね」と思うようになった。「悲しくてつらいけれど、対面すれば納得できるものもある」。遺体に巡り合えない人が多い中、可能性が低くても最善を尽くすと決めた。

鈴木会長も親友の行方が分からない。親友の愛車と同じような車とすれ違うたび、運転手の顔を見てしまう。「違うって分かってる。しかし、あきらめがつかない。その気持ちは私もよくわかる」

どこかで役に立ってほしい。そう強く願って歯型を記入した書類を岩手県警に提出した。【苅田伸宏】

このニュースについて

このページは、Uクリニック竹内歯科が2011年4月 8日 15:48に書いたニュースです。

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