間食好きは要注意!歯磨きのたびの出血は「糖尿病」のサインかも(2013/10/24 アメーバーニュース)

歯磨きをしているときに、出血した経験はありませんか? ほとんどの人があると答えるかと思います。口内環境は健康のバロメーターともいうくらい、口の中は健康を司っています。

以前の記事「放置しちゃダメ!歯茎からの出血は歯がなくなるSOSサイン」でもお伝えしたように、歯茎からの出血は何かしらのサインです。原因が分かればその対処をすればよいのですが、歯の病気ではなく2次的に出血が起こっている場合もありますので、注意が必要です。

 

■歯周病は糖尿病の第6合併症

歯茎からの出血は、そのほとんどが歯肉炎や歯周病という歯肉の病気です。しかも、歯肉炎、歯周病が起こっているのは2次的影響で、病気のサインのこともあります。

例えば生活習慣病である糖尿病です。合併症が悲劇を招くと恐れられていますが、網膜症、腎症、神経障害が3大合併症とされ、動脈硬化、糖尿病足病変が続きます。そして、第6の合併症として、歯周病が挙げられています。

日本での患者数は予備軍を含めると1,600万人以上いる国民病の一つとなっている糖尿病。歯周病は、血糖のコントロールを狂わせ、糖尿病を悪化させます。また、糖尿病も免疫力が低下し、歯周病にもかかりやすくなってしまいます。

なんということでしょう。2つの病気は負のスパイラルを作ってしまうのです。

 

■血糖値が高いと歯周病は治りにくい

糖尿病の人の歯周病は歯茎から出血しやすかったり、進行が早く炎症が治りにくいのが特徴です。歯周病を治療しても、血糖が高いと歯周病はなかなか改善していきません。逆に、血糖を上手にコントロールすることができれば、歯周病も治りやすくなります。

最近では、歯周病を改善したら、血糖も改善できたという研究報告も出始めてきています。

 

■歯周病がもたらすリスクは全身

歯周病は糖尿病以外にも、歯周病菌が血管を通って身体の至る所で悪さをします。血管に滞って心筋梗塞を起こしやすくしたり、細菌が肺に入って肺炎を起こしたりさえします。

間食が多かったり良く噛まない食習慣は歯周病になりやすく、また疲労やストレスが多いと、免疫が低下してこれもまた歯周病を引き起こす原因となります。

 

今や歯周病は生活習慣病の1つと考えられています。痛み等の自覚症状が出るころにはすでに症状が進行していることもあります。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシ、マウスウォッシュ、デンタルフロス、ウォーターピックなどを活用して、口腔内をキレイに保つようにしていきたいですね。

 

このニュースについて

このページは、Uクリニック竹内歯科が2013年10月25日 17:43に書いたニュースです。

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