〈書籍〉「カロリーゼロ」の飲み物で糖尿病、甘み依存症に? (2103/10/15あなたの健康百科)

〈書籍〉「カロリーゼロ」の飲み物で糖尿病、甘み依存症に?

医師が科学的データで警鐘―『カロリーゼロにだまされるな』大西睦子

 「昨日は食べ過ぎちゃったから」「ダイエットしたいな」とカロリー調整のつもりで手に取ったカロリーゼロ表示の飲み物が糖尿病や肥満を引き起こす可能性!? さらには味覚障害や「甘み依存症」の危険性も!? 内科医で現在、米ハーバード大学の研究員として肥満や老化、食品と健康に関する研究を行っている大西睦子氏が、書籍『カロリーゼロにだまされるな―本当は怖い人工甘味料の裏側』(ダイヤモンド社)を発行した。カロリーゼロ飲料に含まれる人工甘味料の中には十分に安全性が確立されていないものもあり、安易な摂取が健康を害する恐れがあると警鐘を鳴らす。

「太った人がダイエット飲料ガブ飲み」の謎に興味

 日本から渡米した当初「すごく太った人がダイエットコーラをガブ飲みしているのを見て、どういう食生活や行動パターンが関連しているのか、興味を強く持った」と大西氏。

 米国と違い、日本ではバケツのようなサイズの炭酸飲料や驚くほど甘い緑茶(!)などはないものの、人工甘味料や果糖ブドウ糖液糖などを含む飲食物が多数売られており、新製品が次々と登場している。

 欧米では、人工甘味料などを含む飲食物の健康に与える影響に関する研究が盛んなだけでなく、専門家らが学校などでの販売を規制するよう行政や企業への働き掛けも行っている。その一方で「日本では一般の人にこうした懸念が十分に伝わっていないのではないか」と感じたことから、今回の本を書き上げたと話す。

 同書ではさまざまな人工甘味料の開発の歴史や、一流医学誌の論文で指摘されている医学的懸念を分かりやすく解説。そのほか、現在市販されている各種飲食物のラベル表示と「お勧め」「お勧めできない」飲料を一覧で見ることもできる。

あなたは当てはまる?「ぜひ読むこと勧めたい」10の条件

 なお、大西氏が「この本をぜひお勧めしたい人」は次の通り。全く当てはまらない人の方が少ないかもしれない。

  1. カロリーゼロ飲食品を利用している人
  2. カロリーゼロ飲食品が気になる人
  3. カロリーゼロの体や心に対する影響を知りたい人
  4. ダイエット中、あるいはこれからダイエットを予定している人
  5. 甘い物が好きな人
  6. 清涼飲料水、缶コーヒー、スポーツドリンクが好きな人、利用している人
  7. 栄養ドリンク、エナジードリンクが好きな人、利用している人
  8. アルコールが好きな人、利用している人
  9. 妊娠中、これから出産を考えている人
  10. 育ち盛りの子供がいる人

(編集部)




カロリーゼロにだまされるな―本当は怖い人工甘味料の裏側
著者:大西睦子
発行:ダイヤモンド社
定価:1,400円(税別)
目次
第1章 「ゼロ」の正体
第2章 「ゼロ」でなぜ太るのか? ほかにもコワい体内作用が...
第3章 「ゼロ」をつくる人工甘味料は多種多様
第4章 天然甘味料でも要注意の「異性化糖」
第5章 市販の飲みもの/食べものの選び方


このニュースについて

このページは、Uクリニック竹内歯科が2013年10月22日 15:21に書いたニュースです。

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