その姿勢をリセット 壁を背に正しく立つ練習(2014/1/21 東京新聞)

その姿勢リセット 壁を背に正しく立つ練習

2014年1月21日
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 腰痛や肩こりの一因となる姿勢の悪さ。新年は姿勢を正して臨みたいものだが、姿勢の癖は自分では分かりにくいもの。専門家に手軽なチェック法を聞いた。 (砂本紅年)

 健康スポーツを専門とする日本鍼灸(しんきゅう)師会副会長で中野健康医療専門学校長の小松秀人さん(53)に教えてもらった。

 まず立ち方。姿勢の悪い人は左右、前後のバランスが悪く、背骨などに負担がかかっていたり、腹が出た立ち方で重心が前にずれていたりする。「腰椎や椎間板、脊柱管が変形する要因となり、慢性の腰痛や座骨神経痛になることも」と小松さん。

 自分の姿勢のぶれを知るため、壁際に立ち、後頭部と肩甲骨の後ろが壁についているか確認する。腰と壁の間は、手のひら一枚がぎりぎり入るぐらい。かかとも壁につけ、そのとき、おしりも壁についているか、手は太ももの横にくるかを注意したい。

 「年をとればとるほどバランスが崩れてくる。頭頂部と足の裏、さらに下腹部にある『丹田』という重心のツボを意識して立つことが大事。最も安定している関節や筋肉に重力がかかるように立ってみて」。正しい姿勢で一分間壁際に立つだけでも、トレーニングになるという。

 歩くときも左右のバランスが大事。どちらか一方に重心がかかった歩き方になっていないか。立ったときにひざをゆるませ、肩の力を抜き、安定した重心がどこにあるか意識しながら腹式呼吸を三回繰り返すと、バランスが改善されるという。「いつも左足から歩き始める人は、時々右足から歩いてみるのもいい」

 近年は、長時間パソコンやスマートフォンを見るなどして、首の骨に負担がかかる「ストレートネック」に悩まされる人も多い。「背もたれによりかかり、首を前に出して座る人が目立つ。医療機関や地域鍼灸院での治療と並行して、姿勢を正すことが必要」

 デスクワーク時は、腹と机の間をあまり空けないように。おしりの下にある座骨を意識し、左か右の座骨に重心をのせた後、もう一方の座骨にのり、最後に重心を真下に下ろすよう座骨の真ん中で座る。

 「東洋医学では、姿勢にはその人の『気』が反映されると考えます」と小松さん。元気がなく、悩んでいる人は下を向きがち。楽しい気分だと上を向いて歩く。「病は気から。姿勢を正すことで、ストレッチや運動の効果も上がる。今年はぜひ姿勢をリセットして、前向きにスタートしてほしい」

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このページは、Uクリニック竹内歯科が2014年1月24日 15:37に書いたニュースです。

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