2014年1月アーカイブ

顔の麻痺(2014/1/27 朝日新聞)

患者を生きる

右目だけ閉じられない

写真1友人と作ったブレスレットには「健康」を祈願した=三重県

 出勤前、三面鏡をのぞき込み、まぶたに茶色のアイシャドーをのせた。でも、右目だけがギュッと閉じられない。

 「昨日まではできたのに、変だな」。同僚に相談すると、「私だって、ウインクできないよ」と返された。ところが昼食で、右の歯ぐきとほおの間にご飯が詰まった。

 2005年4月。大阪府の旅行会社に勤めていた大竹祥子(おおたけしょうこ)さん(35)は急に、顔の右半分が動かしづらくなった。

 一人暮らしの部屋に帰宅し、インターネットで検索した。出てきたのは「顔面神経麻痺(まひ)」。顔の神経が傷つき、表情筋が動かなくなる病気のようだ。

 休みの日に、実家がある三重県の病院の耳鼻咽喉(いんこう)科を受診した。「よくある『ベル麻痺』でしょう」。明らかな原因が分からず、突然顔が麻痺した場合、こう診断されることが多い。神経の炎症や腫れを鎮めるステロイド薬の点滴を受けた。

 しかし、職場のある大阪の病院では、「すぐ入院して」と言われた。1週間入院し、ステロイド治療を受けることになった。会社を長く病欠したのは、これが初めてだった。

 退院後、月に数回通院しながら仕事を続けた。だが次第に、右まぶたが引きつり始め、右の口角が日に日に垂れ下がった。上司も「まぶたがピクピクしてるよ」と心配そうだった。病院の医師に相談しても、「神経が回復しているんでしょう」と言われただけ。不安が募った。

 夏に帰省したとき、両親に心配させまいと笑顔をつくった。でも、「全然良くなってないじゃない」と驚かれた。涙があふれた。すぐに父が知人の医師に相談し、名古屋大病院に「高圧酸素」で血流を良くして神経の修復を助ける治療があると教えてもらった。

 8月8日、同病院の耳鼻咽喉科・中田誠一(なかたせいいち)さん(55)を受診。高圧酸素治療はもうやっていなかったが、腫れた神経を圧迫する骨を削る手術がある、と説明された。ただし、発症から時間が経っており、効果はあまり期待できないという。

 「したいようにしなさい」という両親の後押しを受け、手術を決意した。「選択肢が一つでもあるなら、やってみよう」

インフルエンザが猛威を振るっている。

 国立感染症研究所によれば、1月19日までの1週間で報告された患者数は約66万人(約5000の医療機関への調査)にのぼり、前週から倍増した。大阪府や沖縄県のように大流行の恐れを示す「警報レベル」の地域も次々と出ている。

 インフルエンザ対策として、手洗い・うがいの徹底やマスクの着用などはよく言われることだが、意外にも「歯磨き・口腔ケア」が予防効果を高めることは、あまり周知されていない。

 噛み合わせの研究を推進する学術団体、日本顎咬合学会の次期理事長で、ウエハマ歯科医院(茨城県土浦市)院長の上濱正氏が話す。

「口腔ケアによるインフルエンザ予防は特に死亡率も高い高齢者に有効です。

 奈良県歯科医師会高齢者歯科保健委員会の調査では、介護福祉施設で歯科衛生士が高齢者に対しブラッシング指導や舌磨きを実施したところ、通常の歯磨きをしていた施設に比べてインフルエンザ発症率が10分の1に激減したと報告されています」

 今年のインフルエンザは高齢者が重症化するとされるA香港型が全患者の半数と多い一方、2009年に日本中がパニックになり子供たちの学級閉鎖や隔離騒ぎも起こした新型インフルエンザの「H1N1型」のウイルスも28%を占めているという。

 当時、子供たちの感染拡大を防いだのも歯磨きだった。

 杉並区内の2つの小学校が給食後の歯磨き指導を徹底したところ、2校の新型インフルエンザの学級閉鎖率は平均45%だったという。これは他の区立小学校41校の平均79.6%に比べて大幅に少ない結果となった。

 では、毎食後の歯磨きを怠ると、なぜインフルエンザになるのか。前出の上濱氏が解説する。

「口腔内細菌はインフルエンザウイルスを粘膜に侵入しやすくする酵素(プロテアーゼやノイラミニダーゼ)を出すため、感染しやすくなります。また、歯周病による炎症もウイルス感染を促進させます」

 毎日の歯磨きや専門的な歯のクリーニングなど口腔ケアを加えると、インフルエンザの予防効果はより一層高くなるという。

 この時期、念入りな歯磨きがインフルエンザの流行に流されない近道であることを、肝に銘じたい。


歯がない人ほど肺炎に 細菌で感染、名古屋大など調査

2014年1月26日16時32分

 抜けてしまった歯が多い人ほど肺炎で亡くなる危険性が高いことが、名古屋大や京都大などの研究グループの調査でわかった。歯がない人は口の中に細菌が多く、肺にも感染しやすいためだという。

 名古屋大大学院医学系研究科博士課程の須磨紫乃(しの)さん(予防医学)らは、全国の歯科医師会の会員約2万人を対象に、歯の状態や健康状態などについて回答してもらい、その後に亡くなった人について死因を調べた結果を分析。肺炎による死亡率と、抜けた歯の本数との関係を調べた。

 肺炎の死者は計55人。抜けた歯が4本までの人と比べると、年齢や肥満などの影響を差し引いても、5~14本が抜けていた人は危険性が1・74倍、15~27本の人は2・37倍あった。4本の親知らずをのぞく28本がすべて抜けていた人の危険性は、2・77倍あった。

良い総入れ歯の条件とは?(2014/1/23 あなたの健康百科)

良い総入れ歯の条件とは?


専門家へきいてみよう 「質問する」より> 

〔症例〕 60代 男性
〔症状〕 歯が全部抜けてしまいました。インプラントか総入れ歯、どちらにしようか悩んでいます。できれば手術はしたくないので、総入れ歯がよいのですが、口の中でガクガクしたり、痛みが出たり、入れ歯が合わない人もいると聞きます。良い総入れ歯の条件や、どうすれば自分に合ったものが作れるのかを教えてください。

「よくかめる」「よく話せる」「丈夫で長持ち」です。 

 全ての歯が抜けてしまった場合、治療の選択肢としてインプラントか総入れ歯があります。インプラントは適切な診断と診療を行えば素晴らしい治療法ですが、喫煙者や高齢者で手術の負担がかかるなど、全ての人へ治療ができるわけではありません。 

患者と歯医者で作り上げるもの 

 総入れ歯は、着脱可能で手術もありませんが、確かに、違和感や痛みなど、自分に合わないことで悩む方は少なくありません。

 良い総入れ歯の条件を挙げると、次のようになります。
・よくかめること
・よく話せること
・丈夫で長持ちすること
 

 総入れ歯は、歯医者に行けば簡単に作れるものと思われているかもしれませんが、ご自身にピタリと合うまでには、何度も何度も調整する必要があります。患者と歯医者の二人三脚で協力しながら作っていくことで、よくかめる入れ歯が出来上がるのです。

高齢者の場合、よくかめる入れ歯で食事をすることよって、つぎの効果が期待できます。
・食べ物をしっかりかみつぶすことで、栄養が吸収されやすくなり、ますます健康になる
・よくかんで食事をすることで、衰えた顔や口の筋肉が回復し、表情が若返る 

総入れ歯は就寝時も付けて

 高齢で総入れ歯の方は、就寝時には必ず付けてください。入れ歯を外して寝ると、夜中に起きてトイレへ行くときなど、かみ合わせが急激に変わることで体のバランスを崩し、転倒・骨折することがあります。高齢者の骨折では、実はこれが原因となることが多いのです。 

 寝る前に入れ歯は必ずきれいに洗いましょう。歯茎を休めたい場合は、昼間にテレビを見ているときなどに行ってください。


長生きするために知っておくべき 「歯」の"3つの常識"


2014年1月21日 掲載
歯磨きだけではダメ/(C)日刊ゲンダイ
 ドライマウスを引き起こす薬は薬の説明書に「口渇」「口腔乾燥」などと記載されているが、「アレルギー」「うつ」「高血圧」など実に数百種類あるといわれている。
「四六時中、水分を取る人が増えていますが、これも考えものです。とくに食事中に食べ物をスープや水などで流し込む人は徐々に唾液が出なくなります」

 ドライマウスの治療はすぐにジェルや薬に飛びつくのでなく、よく噛むこと。それで多くのドライマウスは解消される。

 一部の抗生物質が黄色や灰色などの変色歯にすることを知らない人も多い。
「歯科医では常識ですが知らないお医者さんもいるのが、テトラサイクリン系の抗生物質です。呼吸器感染症や性感染症、ニキビ菌の殺菌などに使われますが、歯が形成されるときに使われると黄色や灰色などの色素沈着を起こすことも。そのため最近は妊婦や授乳中の母親、8歳以下の子供には避けるのが望ましいとされていますが、それを知らずに処方するお医者さんもおられます」

 たかが歯の色と言ってはいけない。沈着した歯を治すためには歯を薄く削ってセラミックやプラスチックを貼るなど、歯に大きなダメージを与えることも。抗生物質を小さな子供に与えるときは注意することだ。

長生きするために知っておくべき 「歯」の"3つの常識"


2014年1月21日 掲載
歯磨きだけではダメ/(C)日刊ゲンダイ
「40歳を過ぎると、歯槽骨がやせて、弱くなるからなおさらです。頬杖をついたり、猫背で長時間パソコンにかじりつく生活をするだけでも噛み合わせが悪くなり、食べ物のかすが歯と歯の間にたまりやすくなって虫歯や歯周病になるのです。

 歯磨き以外の努力をしないと歯周病は着実に進行する。その代償は命に関わり、最新の研究では歯周病関連菌やその代謝物などは動脈硬化の原因ともいわれ、脳卒中を起こしたり、糖尿病を悪化させると考えられている。

■ドライマウスの多くはよく噛めば治る

 中高年はドライマウス(口腔乾燥症)についても正しい知識を持つ必要がある。
「ドライマウスは唾液量の分泌量が減って口の中が乾くことで、虫歯や歯周病など口腔内にさまざまなトラブルを起こす病気です。"その原因は年齢で、年を取ればなっても仕方がない"と言う人がいますが間違いです。ドライマウスの原因の多くは薬剤性。薬をやめれば治ります。何らかの病気を抱え薬を飲んでいる中高年は要注意です」

長生きするために知っておくべき 「歯」の"3つの常識"


2014年1月21日 掲載
歯磨きだけではダメ/(C)日刊ゲンダイ
「40歳を過ぎると、歯槽骨がやせて、弱くなるからなおさらです。頬杖をついたり、猫背で長時間パソコンにかじりつく生活をするだけでも噛み合わせが悪くなり、食べ物のかすが歯と歯の間にたまりやすくなって虫歯や歯周病になるのです。だからこそ、中高年が歯周病から身を守るには歯磨きだけではダメで、歯間ブラシや歯と歯の間を清掃するための細い糸(デンタルフロス)が必要なのです」

 歯磨き以外の努力をしないと歯周病は着実に進行する。その代償は命に関わり、最新の研究では歯周病関連菌やその代謝物などは動脈硬化の原因ともいわれ、脳卒中を起こしたり、糖尿病を悪化させると考えられている。

■ドライマウスの多くはよく噛めば治る

 中高年はドライマウス(口腔乾燥症)についても正しい知識を持つ必要がある。
「ドライマウスは唾液量の分泌量が減って口の中が乾くことで、虫歯や歯周病など口腔内にさまざまなトラブルを起こす病気です。"その原因は年齢で、年を取ればなっても仕方がない"と言う人がいますが間違いです。ドライマウスの原因の多くは薬剤性。薬をやめれば治ります。何らかの病気を抱え薬を飲んでいる中高年は要注意です」

その姿勢リセット 壁を背に正しく立つ練習

2014年1月21日
写真

 腰痛や肩こりの一因となる姿勢の悪さ。新年は姿勢を正して臨みたいものだが、姿勢の癖は自分では分かりにくいもの。専門家に手軽なチェック法を聞いた。 (砂本紅年)

 健康スポーツを専門とする日本鍼灸(しんきゅう)師会副会長で中野健康医療専門学校長の小松秀人さん(53)に教えてもらった。

 まず立ち方。姿勢の悪い人は左右、前後のバランスが悪く、背骨などに負担がかかっていたり、腹が出た立ち方で重心が前にずれていたりする。「腰椎や椎間板、脊柱管が変形する要因となり、慢性の腰痛や座骨神経痛になることも」と小松さん。

 自分の姿勢のぶれを知るため、壁際に立ち、後頭部と肩甲骨の後ろが壁についているか確認する。腰と壁の間は、手のひら一枚がぎりぎり入るぐらい。かかとも壁につけ、そのとき、おしりも壁についているか、手は太ももの横にくるかを注意したい。

 「年をとればとるほどバランスが崩れてくる。頭頂部と足の裏、さらに下腹部にある『丹田』という重心のツボを意識して立つことが大事。最も安定している関節や筋肉に重力がかかるように立ってみて」。正しい姿勢で一分間壁際に立つだけでも、トレーニングになるという。

 歩くときも左右のバランスが大事。どちらか一方に重心がかかった歩き方になっていないか。立ったときにひざをゆるませ、肩の力を抜き、安定した重心がどこにあるか意識しながら腹式呼吸を三回繰り返すと、バランスが改善されるという。「いつも左足から歩き始める人は、時々右足から歩いてみるのもいい」

 近年は、長時間パソコンやスマートフォンを見るなどして、首の骨に負担がかかる「ストレートネック」に悩まされる人も多い。「背もたれによりかかり、首を前に出して座る人が目立つ。医療機関や地域鍼灸院での治療と並行して、姿勢を正すことが必要」

 デスクワーク時は、腹と机の間をあまり空けないように。おしりの下にある座骨を意識し、左か右の座骨に重心をのせた後、もう一方の座骨にのり、最後に重心を真下に下ろすよう座骨の真ん中で座る。

 「東洋医学では、姿勢にはその人の『気』が反映されると考えます」と小松さん。元気がなく、悩んでいる人は下を向きがち。楽しい気分だと上を向いて歩く。「病は気から。姿勢を正すことで、ストレッチや運動の効果も上がる。今年はぜひ姿勢をリセットして、前向きにスタートしてほしい」

クサいのはなぜ?子どもの口臭の原因3つ(2014/1/22 マイナビ)

【ママからのご相談】 
2歳の息子の口臭がひどい気がして悩んでいます。うちの子だけ? と疑問にも思っています。病院に連れて行った方が良いのでしょうか? 

●A.原因を考えて、治らない場合は病院へ。 

ご相談ありがとうございます。ママライターのmomoです。 

子供の口臭、わたしもママ友からそんな話を聞いたことがあります。 

今回は、息子のお世話になっている歯科の、歯科衛生士さんに聞いたお話をご紹介させていただきます。 

-(1)歯の磨き残しの汚れが原因の場合 

歯科衛生士さんによると、よくある原因の1つとしては、「虫歯」が原因となる匂いがあるということ。 

歯みがきを嫌がる子供も多くいますが、夜だけでもしっかり磨いてあげましょう。我が家も、歯医者さんでしっかりと磨き方を習って実践しています。歌を歌ったり、楽しんでやるようにすると、案外歯みがきも嫌がらなくなりました。 

-(2)舌の汚れが原因の場合 

口臭のよくある原因の2つ目として、「舌が汚れている」ことがあるそうです。しかし、子供の舌は大人より非常に繊細なので、大人用の舌を磨くブラシは絶対に使ってはいけないということ。こどもの舌を磨く専用の器具があるようなので、舌が汚れている、と思ったら病院に相談に行くのが良いでしょう。 

-(3)乾燥が原因の場合 

口臭のよくある原因の3つ目は、「乾燥」。口の中が乾燥していると、口臭が出やすくなるそうです。 

これは、やはり口呼吸をしているお子さんによく見られるようです。口呼吸をしていると口臭だけでなく、歯並びにも悪影響が出やすくなってきます。また、この時期はウイルスを取り込みやすいこともあります。口呼吸は早めに対策をとった方が良さそうです。 

女性は注意! 砂糖入り飲料の飲み過ぎで子宮体がんに

米研究

 女性がコーラやジュースなど砂糖入りの飲み物(加糖飲料)を飲み過ぎると、子宮体がんになる危険性が高まるという研究結果が発表された。米ミネソタ大学公衆衛生学部のMaki Inoue-Choi氏らは、加糖飲料を多く飲んでいる女性で子宮体がんにかかる割合が高まっていたと、米医学誌「Cancer Epidemiology, Biomarkers Prevention」2013年12月号(2013; 22: 2384-2394)に発表した。

飲まない人の1.8倍

 Inoue-Choi氏らは、閉経後女性2万3,039人を対象に、加糖飲料や果汁飲料、砂糖なしの飲料、甘い菓子、澱粉、砂糖をどのくらい食べているのかを調べ、1986から2010年まで追跡調査。子宮体がんとの関係を分析した。

 子宮体がんの発症に関係するさまざまな要素の影響を除外して検討した結果、加糖飲料を飲む量が増えるにつれて子宮体がんになる危険性が高まり、飲む量によって5つに分けたうちの最も多いグループの子宮体がんリスクは、加糖飲料を飲まない人に比べて1.8倍になっていた。

 この関連は砂糖を多く取る女性でも見られたが、いずれも発症リスクが上がったのは子宮体がんの中でも女性ホルモンのエストロゲンが影響する「Ⅰ型(エストロゲン依存型)」のみ。エストロゲンが影響しない「Ⅱ型(エストロゲン非依存型)」では関連が認められなかったという。

 加糖飲料は肥満や糖尿病を招くとされており、加糖飲料に関連して年間18万人が死亡しているという(関連記事)。このため、加糖飲料に課税する"ソーダ税"を導入しているフランスをはじめ、各国で加糖飲料を規制する動きが出ている。


乳歯の生え始める時期(2014/1/20 歯の健康相談)

乳歯の生え始める時期

 1歳半すぎまで様子見て

 Q 子どもが生後10カ月になるのですが、下の歯ぐきに1本しか生えていません。他の子どもに比べると遅いような気がするのですが、大丈夫でしょうか?
 A 歯が生える時期は個人差があります。5カ月で生える子もいれば、1歳すぎてようやく生えてくる子もいます。
 ただし、1歳半すぎても生えてこないようでしたら、病院で診てもらったほうがいいでしょう。
 乳歯が20本生えそろう時期は、2歳6カ月が平均的ですが、歯の生える時期や順序には個人差があり、3歳半ごろまでに生えそろえば問題ありません。
 乳歯は、お母さんのおなかの中で胎生6カ月ごろからでき始めます。歯はタンパク質からなる繊維の網に、カルシウムやリンなどのミネラルが結合して作られるので、生まれてくる赤ちゃんのためにも、バランスの取れた食生活を心掛けることが必要です。
 また、まれに生後2~3カ月のころ、下の歯ぐきに白くぽつんとしたものが出てくることがあります。歯ということもあるのですが、月齢からすると上皮真珠(じょうひしんじゅ)の可能性もあります。上皮真珠とは歯を作るときの組織が残ってしまい、歯ぐきの表面に出てくるものです。これは自然に消えてしまうので処置の必要はありません。
 なお、歯の生え始める時期はむし歯に注意をする時でもあります。口の中の環境が常に甘いもので満たされているようでは、すぐにむし歯になってしまいます

お悩み:風邪のときに飲ませるスポーツドリンク。歯に悪い?

<お悩みの内容>
子どもが風邪をひいたとき医師から水分補給のためにスポーツドリンクをすすめられ、そればかり飲むようになりました。歯に悪い影響はないのですか?

<専門家による回答>
スポーツドリンクは激しいスポーツをしたあとなどに水分を早く補ってくれ、一時的には差し支えありませんが、糖分をたくさん含んでおり、酸性度も高いのでとてもむし歯を作りやすい飲み物です。水の代わりに飲ませたり寝る前に飲ませれば、当然むし歯の原因になります。特に乳幼児に、哺乳瓶に入れて夜間飲用させることは、習慣にしないように気を付けてください。

食べる力を取り戻す(2014/1/16 NHK生活情報ブログ)

食べる力を取り戻す


口から食べることは日々の生活の基本。しかしそれができなくなったらどうなってしまうでしょうか。国の調査では、自宅で暮らす65歳以上のお年寄りのうち、かんだり飲み込んだりする力に何らかの支障がある人は45%にも上ります。この結果、多くの人が低栄養の状態に陥っていると指摘されています。一度食べる力を失うと、回復できないと考えてしまいがちですが、取り組みによって多くのお年寄りが再び食べられるようになり、生きる意欲を取り戻しています。

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食べ物を上手く食べられないお年寄りの画像です。本人は食べようとして口を動かしていますがなかなか食べ物が中に入っていきません。高齢化や病気によってかんだり飲み込んだりする力が落ちてしまうお年寄りは少なくありません。

taberu20140116-1.jpg都内に住む中島清さん(92)です。現在は普通の食事を楽しんでいますが、実は、1年前まで食べ物がうまく飲み込めず、体重も37キロまで落ちていました。

taberu2010116-3.jpg当時の日記には、食べられなくなった苦しさや不安な気持ちがつづられていました。中島さんは「食べようと思っても食べられないんだからこんな苦しいことはなく極端にいえば終わりかなと思った。このまま年齢的に見ても老衰になるのかと思った」と当時の様子を振り返ってくれました。

taberu20140116-4.jpg中島さんがかかりつけの医師の紹介で受診したのが、食べる力の回復を専門に行う日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニックでした。噛んだり飲み込んだりする力を徹底的に分析した結果は家族の予想とは違ったものでした。中島さんの場合、食べ物はうまくかみ砕かれ、なんとか飲み込むことはできていました。食べる力はまだ残っていたのです。

taberu20140116-5.jpg中島さんの場合、食べなくなってしまったことで栄養状態が悪化しそのために筋力が低下してますます食べられなくなった状態にはなっていたがと見られています。しかすクリニックでは本来の食べる力はまだまだ残っていたので十分な訓練や食べる量の指導をすることで回復は可能だと診断しました。そこで中島さんは声を出したりほおを膨らませて口やのどの筋力を鍛えたり、軽い腹筋など10分ほどの運動を1日3回続けました。こうすることで徐々に食べる力が戻ってきたのです。

taberu20140116-6.jpgその結果、1年で体重は7キロも回復。中島さんは「自分でかんで味わってのみ込める。それも箸を使って食べられることがやはり幸せだよね」と話していました。

taberu20140116-7.jpgクリニックでは1年あまり前に開院し、うまく食べることができなくなったおよそ2000人の食べる力の回復にあたってきました。

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食べる力の衰えと一口に言っても状態は千差万別です。口やのどに残された力をひとりひとり分析した後、大切なのがトレーニングです。首を持ち上げる運動でのどを動かす筋肉を鍛えたり、全身運動も行って飲み込む力を高めます。

taberu20140116-9.jpg院長で歯科医師の菊谷武さんは「食べることは総合力です。私たちはご本人の食べたい意欲、家族の食べてもらいたい思い、それを最大限実現できるように支援することが仕事です」と話しています。

taberu20130116-10.jpgさらに、菊谷さんが力を入れていることがあります。それはクリニックに来られない在宅の患者の訪問診療です。この日は三富利雄さん(82)の元を訪れました。三富さんは1年前から、おなかの外から胃に管を通して栄養を送り込む「胃ろう」をしています。それでも、再び口からものを食べたいと願い続けていました。1人で介護している長男もその思いをなんとか実現したいと自己流で色々試してみたりしましたがうまくいかず、これぐらいならいいだろうと煮物などを食べてもらい、結果肺炎になってしまうなど危険なこともあったといいます。

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そこで菊谷さんは、実際の自宅での生活の様子を見たり、介護担当者の話を聞いたりして、食べる力の回復を目指すための指導に取り組んでいます。最初に指導したのは食べる姿勢です。以前はベッドをほぼ直角に起こしていましたが、三富さんの場合、傾きがある方が飲み込みやすいことがわかりました。

また何を食べるかも重要です。菊谷さんが勧めたのはまぐろのたたき。のどの力が弱い三富さんにとって、油が含まれている方が飲み込みやすいと考えたのです。好物だというまぐろを食べるのはおよそ1年ぶりのことでした。

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のどに詰まらせずにきちんと食べられているか、菊谷さんはのみ込んだ時の音などを慎重に確認していきます。また食べ方のアドバイスも行いました。とろみのあるゼリーと交互に食べる方法です。のどの中の食べ物を押し流し、確実にのみ込めるようにするためです。こうした1人1人の状態にあったちょっとした工夫が安全に食べるためには必要になってくるといいます。

taberu20140116-13.jpgまぐろを口にした三富さんは「もっと食べたい」と話していました。長男は「うれしいですね。やっぱり人間食べたいですよね。 父親は意欲的になり以前より顔つきも明るくなってきたと思います。胃ろうにした時は悩みましたがそこから基本的な栄養はとりながら、このように少しでも安全に食べることができれば、この状態を維持していきたいです」と話していました。

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 【取材後記】

食べることの大切さ、そして自宅で指導することの重要性を改めて実感しました。こういった栄養指導は病院や施設では行われるようになってきていますが、在宅のお年寄りの元にはまだまだ届いていないのが実態です。クリニックでは、介護する人がどこまでだったらお年寄りを支援できるかも見きわめながら、実践的なアドバイスを行っていきます。無理せず安全に食べながら体調を回復していく、そのプロセスは時間はかかるかもしれませんが、お年寄り本人だけでなく介護している人たちの喜びにもつながっている様子が分かりました。

またクリニックでは実際にどういった食べ物なら食べられるか参考にしてほしいと、介護食品の試食会も開くなど積極的に情報提供を行っています。参加していた本人や家族の多くから聞かれたのが「食べられないのでなんでもミキサーにかけて食べているが栄養が十分とれないだけでなく食べる満足も得られないで困っている」ということでした。介護食品も様々な種類が販売されているので、すべて手作りでなくても市販品もうまく活用しながら生活してほしいとクリニックでは話していました。

さらに食べる力を支えるためには家族だけでなく、専門職との連携も不可欠になってきます。クリニックでは栄養士などとチームを組んで動いていますが、地域のケアマネージャーやヘルパーなどとも情報共有しながら、どういった食べ方を目指すのか、計画をたてて取り組んでいくことが重要です。こうした連携は、まだまだ全国どこでも進んでいるとはいえませんが、これだけ在宅で食べることに悩むお年寄りが増えている中では早急に進められなければいけない課題だと感じました。

食べることは生きる意欲にもつながります。無理して食べることは誤って気管の中に食べ物が入ってしまい肺炎などを起こす危険がありますので、あくまでもその人の口の状態にあった食べ方がないか専門家の評価の元で見つけていくことが重要です。悩みを抱えている人は「もう食べられない」と諦めずに「どう上手に食べていくか」、一度かかりつけ医、もしくは地域の包括支援センターに相談してみてはいかがでしょうか。


食事でよくかむと認知症の予防になる?

<専門家へきいてみよう 「質問する」より> 

〔症例〕 50代 女性
〔症状〕 高齢の母を介護しています。母は歯がなく総入れ歯ですが、合わないようで使いたがりません。かまずに食べられるものを好み、また、食事量も減ってきました。最近ではすっかり体力も気力も衰えてしまい、少し認知症気味にも感じられるため今後が心配です。「自分でかんで食べること」が高齢者の認知症などの予防につながると聞きましたが、本当でしょうか。

改善例があります。 

 将来、寝たきりの老人になりたい方はいますか? ―誰もいないでしょう。元気により良く長生きしたい方は、毎日徹底的に口の中をきれいにしてください。そして、何よりもよくかむことが大切です。歯を失った方は、よくかめる入れ歯を歯医者に作ってもらいましょう。 

40代以上で歯を失う原因第一位は歯周病

 歯、入れ歯、歯茎、口の粘膜などにプラーク(歯垢=しこう)が付いて口の中が汚れていると歯周病になります。歯周病は、歯茎の炎症や歯を支える骨(歯槽骨)を失うことにとどまらず、全身の病気に深く関わることが分かっています。 

 歯周病菌は、血流を介して全身に広がります。脳へ行くと脳卒中などの脳血管疾患、心臓へ行くと心臓病、その他の全身の病気では、糖尿病、肝臓病、関節リウマチ、骨粗鬆(しょう)症、がん、低出生体重児(早産)、認知症などに関わり、近年では「ペリオシンドローム(歯周病症候群)」という言葉が生まれました。 

 口の中をきれいにして歯周病を予防することで、全身の病気の予防につながっているともいえるでしょう。要介護の高齢者に関しては、口の中をきれいにすると肺炎の発症率が減ることも報告されています。 

 ただし、ご自身の歯磨きだけではどうしても落とし切れない汚れが残ります。3カ月に1回は歯科医院で徹底的に口の中の清掃、入れ歯の管理を行ってもらいましょう。 

口の機能の回復によって身体機能が改善することも 

 当院での改善例を紹介します。 

・40歳代男性 脳血管疾患 9年前に車椅子で来院
日常生活機能評価(会話、寝返り、起き上がり、食事摂取など)では、全て一人で行えず、要介護5(全面的な介助が必要で、意思の疎通も困難)と判定された。当院では、しっかりと自分でかめる入れ歯を作り、口の中の清掃を徹底した。治療や訓練を継続し、5年後には日常生活機能評価の全てができるようになり、要支援1(基本的な機能はあるが、買い物や入浴など一部介助が必要)へと改善した。 

・80歳代男性 軽度の認知症 自立歩行不能 介護士に支えられて来院
来院当時、全く食べ物がかめない状態。当院では、上の顎に総入れ歯、下の顎に部分入れ歯を作り、口の中の清掃の徹底と、治療用のガムをしっかりかんでもらった。1カ月後、問題なく物が食べられるようになり、10カ月後には一人で歩けるまでに改善した。 

 これらの改善例は、歯科医療者だけではなく、医師、看護師、理学療法士、介護士などと家族の支えがあってこそ、つまり多職種協働の結果ですが、よくかむことで脳の神経が活性化されて、身体機能の改善を補助した例といえるでしょう。


歯科衛生士が伝授!ほうれい線を1日5分でスッキリさせる秘密テク

歯科衛生士が伝授!ほうれい線を1日5分でスッキリさせる秘密テク

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老けて見えるパーツのひとつが"ほうれい線"です。高い美容液やエステに通ってもなかなか改善されない......という経験はありませんか? 深く刻まれたほうれい線は表層レベルのケアだけではなかなか改善されません。

ほうれい線の予防、改善には顔の土台である表情筋をしっかりほぐし、鍛えることが効果的です。

そこで今回は、現役の歯科衛生士として活躍されている高橋裕美さんにうかがった、表情筋を鍛えてほうれい線を予防・改善する口内エクササイズを3つご紹介します。

■1:空気ぷくぷくエクササイズ

ほほに空気を入れて膨らませることで口元、ほほの筋肉を鍛えてほうれい線の予防や改善を行います。

(1)右ほほに思い切り空気を入れてふくらませます。リズミカルに8カウント数えながら8回ふくらませ、左ほほも同様に8回行います。

(2)上歯ぐきと上唇のあいだを思い切り膨らませます。その後、下歯ぐきと下唇の間も同様に行います。(各1回ずつ)

(3)大きく目を見開き、顔全体を開くイメージで両ほほに思い切り空気を入れます。(ゆっくり1回)

これを一日数回行うと効果的です。一日一回でもよいので、毎日継続することが大切です。

■2:歯ブラシエクササイズ

歯磨きをしたあとに歯ブラシを使い、ほほから口元を内側からマッサージするイメージで筋肉をほぐし、鍛えます。

(1)歯ブラシを加え、ゆっくり吸います。吸った状態で8カウントキープします。

(2)歯ブラシの背を使って、ほうれい線を内側からしっかり伸ばすイメージで小鼻の横から口元をマッサージします。片方ずつ、両ほほ5回程度ずつ行います。

口内はやわらかくデリケートなので、強くゴシゴシするのではなく、ゆっくり力をかけて行うよう意識してください。

■3:舌ぐるぐるエクササイズ

舌で口の内側を押し上げるように刺激します。時計の針のように写真の12のポイントを12カウントで押してゆきます。右回り、左回りそれぞれ行います。

これを行うことでほほの内側、口元の筋肉が刺激されるだけでなく、唾液の分泌も盛んになるので口臭予防、虫歯や歯周病の予防にもつながります。一日2~3回行うと効果的です。

以上、歯科衛生士の高橋さんにうかがった口内エクササイズをご紹介しました。口輪筋はほうれい線だけでなく、額や目元の筋肉ともつながっています。まずは口内エクササイズで口元の筋肉を鍛えると、顔全体のしわ予防にもつながるので、ぜひ試してみてくださいね!

舌を見て体調チェック 白っぽい場合は疲労が蓄積 
食べ過ぎ・飲み過ぎのサインも


■口臭もバロメーターに 食生活の乱れなどによって異常が現れるのは舌だけとは限らない。口臭も健康のバロメーターの一つだ。口臭の成分の多くは揮発性の硫黄化合物で、口の中で不要になった細胞の成分であるたんぱく質を、細菌が分解する際に発生する。虫歯や歯周病などが原因となる例が大半だが、緊張やストレスなどの影響で臭いが強くなることもある。
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 さらに呼吸器や消化器などの病気があると口臭が発生するケースもあるので注意しよう。口臭の測定や診断、治療を受け付ける東京医科歯科大学・息さわやか外来の川口陽子教授は「鼻や喉の炎症のほか、肝臓や腎臓疾患、糖尿病などが原因の場合もある」と話す。

 口内炎ができたり口が渇きやすくなったりするのも、体調変化のサインになる場合がある。健康なら特に問題とならない口の常在細菌も、病気など体調のバランスが崩れると突然、悪影響を与えることがある。国立病院機構東京医療センター(東京・目黒)の大鶴洋・歯科口腔(こうくう)外科医長は「2~3週間たっても腫れや痛みなどが治まらない時は、何かしらの異常が起きている可能性がある」と注意を促す。

 「口は骨や歯、粘膜、筋肉、神経、唾液腺などいろいろな組織や器官の集合体。多様な原因で異常が起きる」(大鶴医長)。自分の口の中にもっと関心を持つことが大切だ。

舌を見て体調チェック 白っぽい場合は疲労が蓄積 
食べ過ぎ・飲み過ぎのサインも

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 前日酒を飲み過ぎてしまった、日ごろからストレスが多い――。そんな生活を続けていると健康が損なわれる恐れも高まる。体調の変化が真っ先に現れやすいのが口の中だ。東洋医学では「舌は内臓の鏡」とも呼ばれ、舌の色や形などを観察して健康状態を知る診断法が重視されている。口臭も強まることがある。深刻な状態になるのを避けるためにも、口の中をチェックする習慣を身につけたい。
2014/1/12付

球の部分に舌を入れて画像を撮影する自動舌診装置(千葉大学病院)
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球の部分に舌を入れて画像を撮影する自動舌診装置(千葉大学病院)

 東京都内の会社員、A子さん(29)は仕事が忙しく睡眠もうまく取れない日が続いていた。そこで漢方の専門家のもとを訪れると、舌の状態からストレスや疲れがたまっている「気虚」と診断された。

■自動舌診の研究進む

 気虚は中国医学(中医学)でエネルギー不足の状態とされ、舌が白っぽく、ぽっちゃりした状態となる。疲労の蓄積や食生活の乱れ、睡眠不足などで全身が弱っている証拠で、風邪や貧血、うつなど様々な病気にかかりやすい状態にあるという。

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 舌を見る「舌診(ぜっしん)」は中医学・漢方の重要な診断方法の一つだ。舌の色や形、舌苔(ぜったい)と呼ばれる舌表面の白っぽい付着物の状態などから体の異常を見分けている。薬石花房幸福薬局(東京・千代田)代表で、中国の中医師の資格も持つ幸井俊高氏は「大きく分けて48種類ある」と話す。A子さんの状態である気虚は「特に最近の若い人に多く見られる症状で、早めに対処した方がよい」と助言する。

 このほか、舌苔がはがれやすくボロボロの時は、食べ過ぎや飲み過ぎなどで消化器系に負担がかかっているという。舌がはれていたり歯形が付いていたりすると、体力が落ちて余分な水分が体にたまっている恐れがある。舌が紫色や紫の斑点がある場合は、血行の悪化などが懸念される。

 また、舌がひび割れているのならば、栄養や水分が不足している可能性が高い。舌の先に赤い斑点やブツブツがあれば、感染症や精神面の不調が関係しているかもしれない。

 舌診はレントゲンやコンピューター断層撮影装置(CT)などを用いた画像診断と異なり、どの臓器にどんな異常があるのか正確に見分けるのは難しい。しかし「内臓や血管のちょっとした異変から、病気になる一歩手前の『未病』を発見できる」(幸井氏)。専門家以外でも知識を得て、自分の舌を毎日見続ければ、健康状態を見分けることができるようになるという。

 ただ舌は朝や夜、食事の前後などで状態が変わりやすい。このため、千葉大学病院・和漢診療科の並木隆雄准教授らのグループは、舌の画像をもとに自動で診断できる装置を開発した。椅子に座って装置にあごを乗せ、舌を出す。色や厚さ、舌苔の色や量などを数値化して判定する仕組みだ。

 精度は現在6割以上で9割が目標だ。そうなれば「全国の病院、薬局で舌診ができるようになる。未病を早く見つけ、生活習慣を見直せば健康な生活が送れる。医療費の削減にもつながる」と並木准教授は力を込める。


うちの子......寝る前に食べたがる 良い対策は?

2014年01月04日 12時00分
提供:ママスタセレクト

寝かしつけようとしても、ぐずったりわがままを言ったりしてなかなか寝ない子どもたち。なかでも寝る前に何かを食べたがる幼児も多いようです。そんな子に対して、何かを食べさせてしまうと、変な癖がついてしまうのではないかと心配になってしまいますよね。

ママスタでは、寝る前に子どもが何かを食べたいと騒ぐときがあるというトピが立てられていました。トピ主さんは、母乳を飲んで寝ていた名残で口寂しくなるのが原因ではないかと言っていますが、他に想像できる原因と、対策について考えてみましょう。また、一般的な寝ぐずり対策についてもご紹介します。


寝る前に食べたがる幼児。他のママたちも経験が!
ママたちの投稿を見てみると、お昼寝の前、夜寝る前、どちらも含めて、寝る前に何かを食べたがる幼児は少なからずいるようでした。しかし「いつも」、「ずっと」というわけではなく、一時的なものであることが多いようです。そんな食べたがる子どもに対して、人によってさまざまな対策を取っているようです。具体的な対策を見てみましょう。
"うちの子もいざ寝るぞ! ってときにご飯食べたいお腹空いたって騒いでた時期があったよ。

それが酷かったのは2才過ぎくらいだったかな。初めは可哀想に思って小さなおにぎりとか作って食べさせてたけど、寝る前にご飯を食べると朝ご飯をあまり食べてくれなくて......。"
"口寂しいならお茶にする。夕飯少ないなら歯磨き前に何か食べさせる。"
"子どもが食べたいときは食べさせてる。背が伸びたり、寒いから脂肪つけたいのかもしれないからね。歯を磨いたあとなら、ぶくぶくぺっして寝るよ。"
対処方法はケースバイケースのようですね。夕飯が少なかった日には、足りない分を食べさせて、あとはお茶や牛乳などを飲ませて対処するというのが良さそうです。また一般的にも、子どもによっては口にものが入ると安心して眠れるという子や、食べながら寝てしまうという子もいるようです。しかし、寝ながらの食事は虫歯にもなりやすいため、親の方が気を付けてあげたいものですよね。


寝る前に食べたがる理由と対策
子どもが寝る前に食べたがるのにはどのような理由があるのでしょうか。また、どのような対策をするのが良いのでしょうか。やはり寝る前に食べさせると、食習慣が乱れたり肥満につながったりするのではないかと不安になりますよね。子どもが寝る前に食べたがる場合の対処方法を、ママたちからの投稿を元に考えてみましょう。
"夕飯やデザートはしっかり食べさせる。そのかわり寝る前欲しがられても絶対あげないよ。"
"本当にお腹すいてるのかも疑問でした。口寂しさなのか? 何か気をそらして、食べ物から離してました。"
"「まだ遊びたい寝たくない」って理由から時間稼ぎのために寝るときに「ご飯ご飯」と騒いでることに気づいて、何を言われようが泣こうが絶対にご飯を与えないことにしたよ。

1週間もしたら寝る前にご飯って言わなくなったよ。子どもも知恵がついてくるから親は折れたらダメだと思う。"
寝る前に食べたがる理由の一つが上がっていましたね。もちろん、すべての子どもが同じ理由とは限らないので、臨機応変に対処しなくてはなりません。ただ、トピへの投稿からも分かることは、やはり寝る前に食べる習慣を付けさせないようにすることが大事だということです。そのために間食をできるだけさせずに、決まった時間にご飯をしっかり食べるという習慣をきちんと付けさせるのが良さそうですね。

子どもが食べたがって寝ようとしないことの他にも、ただ単になかなか寝付かないという寝ぐずりは、生後6ヵ月以降頃からよく見られるようになるといわれています。寝かしつけるのに30分以上もかかってしまっては毎日が大変になってしまいます。

そこで、寝ぐずり対策として、入眠儀式があります。入眠儀式とは、ママの手やガーゼなどを握ると安心して眠れるという寝る前の習慣のことです。お気に入りのアイテムを持たせるのも良いでしょう。また、抱っこしたり添い寝したりして赤ちゃんの背中を優しくトントンと叩いてあげたり、子守唄を歌ってあげたりする、昔ながらの方法も効果がありそうです。

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