良い総入れ歯の条件とは?(2014/1/23 あなたの健康百科)

良い総入れ歯の条件とは?


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〔症例〕 60代 男性
〔症状〕 歯が全部抜けてしまいました。インプラントか総入れ歯、どちらにしようか悩んでいます。できれば手術はしたくないので、総入れ歯がよいのですが、口の中でガクガクしたり、痛みが出たり、入れ歯が合わない人もいると聞きます。良い総入れ歯の条件や、どうすれば自分に合ったものが作れるのかを教えてください。

「よくかめる」「よく話せる」「丈夫で長持ち」です。 

 全ての歯が抜けてしまった場合、治療の選択肢としてインプラントか総入れ歯があります。インプラントは適切な診断と診療を行えば素晴らしい治療法ですが、喫煙者や高齢者で手術の負担がかかるなど、全ての人へ治療ができるわけではありません。 

患者と歯医者で作り上げるもの 

 総入れ歯は、着脱可能で手術もありませんが、確かに、違和感や痛みなど、自分に合わないことで悩む方は少なくありません。

 良い総入れ歯の条件を挙げると、次のようになります。
・よくかめること
・よく話せること
・丈夫で長持ちすること
 

 総入れ歯は、歯医者に行けば簡単に作れるものと思われているかもしれませんが、ご自身にピタリと合うまでには、何度も何度も調整する必要があります。患者と歯医者の二人三脚で協力しながら作っていくことで、よくかめる入れ歯が出来上がるのです。

高齢者の場合、よくかめる入れ歯で食事をすることよって、つぎの効果が期待できます。
・食べ物をしっかりかみつぶすことで、栄養が吸収されやすくなり、ますます健康になる
・よくかんで食事をすることで、衰えた顔や口の筋肉が回復し、表情が若返る 

総入れ歯は就寝時も付けて

 高齢で総入れ歯の方は、就寝時には必ず付けてください。入れ歯を外して寝ると、夜中に起きてトイレへ行くときなど、かみ合わせが急激に変わることで体のバランスを崩し、転倒・骨折することがあります。高齢者の骨折では、実はこれが原因となることが多いのです。 

 寝る前に入れ歯は必ずきれいに洗いましょう。歯茎を休めたい場合は、昼間にテレビを見ているときなどに行ってください。


このニュースについて

このページは、Uクリニック竹内歯科が2014年1月24日 16:45に書いたニュースです。

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