女性もかかる睡眠時無呼吸症候群 閉経後に高まる危険
2013.12.10 09:01 (1/3ページ)
睡眠中に何度も呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群(SAS)。太った中年男性の病気と思われがちだが、専門の医師によると、女性も閉経後はSASにかかる危険性が高まるという。放置すると高血圧などの生活習慣病を引き起こす可能性がある。夜間突然死のリスクもあり、いびきや昼間の眠気が気になったら早めの受診を心掛けたい。(寺田理恵)
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◆更年期症状?
SASの多くは気道が塞がったり狭くなったりすることで起こる閉塞(へいそく)型。疫学調査から国内に約200万人いるとされる。首が短くて太い人、あごが小さい人など気道が狭い人に多く、睡眠中に咽頭の筋肉や舌が緩み、気道が狭められて起きる。加齢による筋力の低下、肥満で舌が重くなることも原因とされる。
注目されるようになったのは平成15年、居眠り運転をした山陽新幹線の運転士がSASと診断されたことから。最近では群馬県の関越自動車道で24年4月、乗客7人が死亡した高速ツアーバス事故で、被告の運転手が鑑定留置でSASと診断された。