眠ると口がカラカラに(2014/4/1中日新聞)

Q 眠ると口がカラカラに 薬の副作用の場合も

 10年以上前から、就寝すると口の中がカラカラに乾き、上あごや舌も痛くなって何度も目が覚めます。どうすればいいですか。(女性・68歳)

A 薬の副作用の場合も

 この症状は「口腔(こうくう)乾燥症」と考えます。唾液の減少や質の変化で口腔内が乾燥する状態です。口腔粘膜は乾燥すると容易に粘膜炎などを引き起こします。虫歯、歯槽膿漏(のうろう)にもなりやすくなります。

 原因には口での呼吸や脱水、免疫の病気で唾液腺が破壊されるシェーグレン症候群、糖尿病などホルモン・代謝系の異常、放射線治療による障害、薬物の副作用などがあります。高齢者は降圧剤や睡眠薬、抗不安薬などを服用していることがあり、薬物による乾燥症が多いです。

 治療法では唾液分泌促進剤や漢方薬、粘膜を保護するビタミン剤などを処方します。内服薬だけでは困難な場合が多く、口腔内の衛生状態を清潔に保つことや、保湿剤などの口腔ケア用品を併用することが必要です。

 相談者の場合、年齢的に全身疾患や不眠などの薬を飲んでいる可能性が考えられ、薬が原因の口腔乾燥症ではないかと考えます。もし降圧剤、睡眠薬などを服用しているのであれば、症状を主治医に説明し、よく相談しましょう。乾燥が強く、粘膜炎などがあれば、歯科・口腔外科への受診も勧めます。(名古屋市立大病院歯科口腔外科講師・重冨俊雄氏)

このニュースについて

このページは、Uクリニック竹内歯科が2014年4月 7日 17:22に書いたニュースです。

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