舌先がしびれがとれない(2014/4/8 中日新聞)

舌先のしびれが取れない

紙上診察室


Q 舌先のしびれが取れない

 舌先がしびれ、検査しましたが異常なしでした。うがい薬と漢方薬を処方されましたが、よくなりません。(女性・57歳)

A 原因特定し、焦らず治療

 舌に傷や腫れといった見た目の異常がないのに、舌の先や縁に慢性的なしびれや痛みを感じる病気が舌痛症です。40〜50代の更年期の女性に多くみられます。多くは原因不明ですが、ホルモンバランスや自律神経の乱れ、糖尿病や貧血、がん恐怖症などの精神的なものが関係していることもあります。口腔(こうくう)内乾燥や感染が原因の場合もあり、最近では痛みを感じる脳の神経の誤作動説もあります。

 原因特定のため、内科と連携できる大学病院や総合病院の歯科口腔外科の受診をお勧めします。治療は口腔内乾燥や、感染が原因なら口腔ケアやうがい薬などで対応します。糖尿病や貧血はその治療をします。

 もし痛みを感じる神経の誤作動が関係しているなら、歯科心療科がある大学病院もいいでしょう。治療は精神や神経の治療が中心になります。不眠や不安があれば睡眠導入薬や抗不安薬を併用し、抗うつ薬を中心とした薬物療法などをします。漢方薬を使う場合もあり、加味逍遥(しょうよう)散などが効果的とされています。

 舌痛症はいろいろな要因が重なり、治療に時間がかかることもあります。焦らないで治療を続けるようにしてください。

このニュースについて

このページは、Uクリニック竹内歯科が2014年4月15日 16:11に書いたニュースです。

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