【歯の健康と食生活】適度に硬い食べ物を 日本茶や紅茶で虫歯予防も(2014/6/1ちばとぴ)

【歯の健康と食生活】 適度に硬い食べ物を 日本茶や紅茶で虫歯予防も




                                                                                                                                                                                                                                                                  私たちは食事を取り、会話を楽しみますが、歯は私たちの健康に深くかかわっています。歯や歯肉は健康であれば、よく噛(か)むこともでき、栄養が吸収されやすくなります。

 おいしく食べるために歯はとても重要で、どの歯が欠けても食べ物をおいしく食べることができません。

 乳歯は生後6カ月ごろから生え始め、2歳くらいまでに上下合わせて20本生えそろいます。歯が生える順序や時期には個人差がありますが、成人の歯は通常28本で、親知らずと呼ばれる第三大臼歯4本を加えると32本になります。

 歯は、「エナメル質」「象牙質」「セメント質」から成り立っています。エナメル質はからだの中でもいちばん硬い組織で、歯の中心部には、神経や血管が入り込んだ「歯髄」という大切な組織があります。

 歯を強くするにはカルシウムやビタミンA、ビタミンCが必要で、適度に硬い食べ物が良いです。また、ビタミンDを多く含む食品は、カルシウムの吸収を助けてくれます。カルシウムを多く含む食品は、乳製品や魚介類などです。海藻類はアルカリ性食品なので、歯にとって非常に良い食品です。他に歯に良い飲み物に日本茶やウーロン茶、紅茶などがあり、お茶に含まれるカテキンやフッ素などの働きにより抗菌作用があり、虫歯予防になります。

 反対に歯に悪い食べ物は、酸性の食品や糖分の多い食品です。酸性の食品は歯のエナメル質を落とすことが知られています。歯にまとわりつきやすい食品は「停滞性食品」と言われ、汚れが取れにくく、唾液も出にくいので、虫歯の原因になります。お菓子(キャラメルやスナック菓子など)やパンなどです。

 食事などで歯の健康を考えていても、食後の歯磨きをきちんと行わないと歯周病になることがあります。歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。歯と歯肉の境目の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し、歯肉の周辺が炎症を起こして赤くなったり、腫れたりします。進行すると歯周ポケットが深くなり、歯を支える土台が溶けて歯が動くようになり、最終的には歯が抜け落ちることもあります。

 厚生労働省では「8020運動」を推奨しています。「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。全てのライフステージで健康な歯を保つことが大切です。ぜひ私たちも食事や休養、運動、歯磨きに気を付けて「8020」を目指しましょう。


このニュースについて

このページは、Uクリニック竹内歯科が2014年6月13日 16:04に書いたニュースです。

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