肩こり・首の痛みの原因、体のゆがみ解消するには-2(2014/4/27 日本経済新聞)

肩こり・首の痛みの原因、体のゆがみ解消するには 
片肩だけ荷物・利き手だけで操作...

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2014/4/27付

 こうなると、元の正しい姿勢に戻そうとした際に痛みが生じる。梶教授は「首の筋肉の傾きが長期化すると、真っすぐできなくなってしまう。さらに悪化すると筋肉を柔らかくする注射を打つ必要が出てくる」と指摘する。

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 対策は、まず偏らないよう荷物の持ち方に気を配る。リュックサックのように両肩に同程度の負担がかかるタイプを選ぶ。肩掛けかばんでも適度にかける肩を替える。たすきをかけるようにかばんを下げる方法も、左右のバランスを取るのに有効だ。

 また、同じ姿勢で仕事をしている人は1~2時間に1回、休憩がてらに体を軽く動かすとよい。肩を上下させたり、ひじを引っ張ったりして首などの筋肉を伸ばす運動がお勧めという。

■体幹鍛える体操も

 重い荷物を運んだ後や風呂上がりで体や心がリラックスしたときなどに、体操をするとよい。その際、息を止めて体を動かすと血圧が上がってしまうので注意しよう。体操によって痛みが増したり、症状が悪化したりする場合は無理にやらない。

 注意するのは上半身だけでない。「肩などのゆがみが下半身や足のゆがみにもつながる危険がある」と群馬大学の坂本雅昭教授は指摘する。こうした事態を防ぐには、首や肩まわりとあわせて、胴などの体幹を鍛える体操もやるのがよいという。

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 体のゆがみを整体で改善しようと考える人もいるだろう。姿勢の異常、首や肩の痛みなどが病気からきている可能性もあるので、「まずは整形外科や神経内科などの受診を勧める」と坂本教授は話す。その後で、理学療法士によるリハビリテーションを受けられる病院や柔道整復師、鍼灸(しんきゅう)マッサージ師の国家資格を持った治療院などを利用するのも手だ。

 バランスが取れた姿勢は見た目にもよい。毎日の心がけでゆがみなどを取り除こう。


このニュースについて

このページは、Uクリニック竹内歯科が2014年4月30日 13:38に書いたニュースです。

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