ドライマウス (2014/9/22 福島民友新聞)


 口の中の乾きが気になる

 口の中が乾いて、頻繁に口内炎になったり、口臭が以前より気になったり、食事がおいしくなくなったということはありませんか。このような症状が出たら口腔(こうくう)乾燥症(ドライマウス)という歯科疾患の一つかもしれません。
 原因としては加齢、ストレス、唾液の分泌障害、偏食、喫煙、全身疾患の症状などによる唾液の分泌低下や最も一般的な原因は薬物の副作用が考えられます。全身疾患としてはシェーグレン症候群などが挙げられます。
 シェーグレン症候群は、スウェーデンの眼科医ヘンリック・シェーグレン博士によって初めて報告された病気です。症状は眼症状(ドライアイ)や口腔症状(ドライマウス)、その他に全身にさまざまな症状を来たします。
 原因は唾液腺や涙腺を中心とした外分泌腺を標的とする系統的自己免疫疾患として捉えられていますが、直接的な原因は不明です。発病頻度は40~60歳の女性に圧倒的に多く、男女比が1対14で、閉経期以降の女性に多く発病します。
 ドライマウスの治療としては、基本的には対症療法となります。含漱(がんそう)剤(うがい薬)、トローチ、口腔軟膏(こう)、人工唾液、内服薬などがあります。含漱剤にはアズレン、イソジンガグールが用いられます。口腔軟膏はステロイドホルモンと抗生剤を含んだものが使われます。
 口の中が乾いて気になる方は、かかりつけ歯科医に相談することをお勧めします。(県歯科医師会)

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このページは、Uクリニック竹内歯科が2014年9月26日 15:13に書いたニュースです。

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