いくつ当てはまりましたか?半数以上当てはまった方は、中医学で消化機能をつかさどる「脾」とよばれる臓器と、胃の機能が弱いことが原因で、口臭を引き起こすタイプ。中医学では「脾胃不和」とよばれる状態です。
脾と胃は協力して、消化吸収を行います。脾は取り入れた栄養を身体全体に運ぶ作用があり、胃でできた栄養物を身体の上部に運ぶ作用があります。一方、胃は消化して不要となった残り物を腸へと下部に運んでいます。ところが、脾と胃が弱るとその働きが逆転し、不要なものが上へと昇ってしまい、口臭の原因となるのです。要は、生ゴミが匂うのと同じこと!
ふだんから胃の調子が悪く、食欲不振になったり、胃もたれしがちで、慢性胃炎と診断されている人も。また、下に降ろすという本来の胃の機能が働かなくなっているので、げっぷや吐き気といった上向きの症状があるのも特徴です。
胃が弱ったままでは体内に栄養をしっかり取りこむことができず、人間にとって重要なエネルギー源である「気」を生み出せずに、疲労はじめ全身のさまざまな不調につながります。「口臭ヘロヘロ男」化しないためにも食養生を。
「胃ヂカラ」をつける食材で口内消臭
このタイプの口臭対策は、胃のパワーをアップさせる食材を取り入れて、その働きを活発にすることが大切。胃を立て直して、根本からのマウスケアに努めましょう。
【おすすめの食材】
■ナガイモ
胃を丈夫にするとともに食欲不振、下痢にも効果的。ナガイモは中国では「山薬」とよばれ、気を補うための代表的な生薬としても使われているほど、滋養強壮にすぐれています。疲労回復、アンチエイジング、糖尿病、精力増強にもおすすめのパワフル食材。
【コンビニ/外食】とろろそば、麦とろごはん、お好み焼き
【居酒屋】ナガイモ千切り、山かけ