■脳がモニターしているのは血液中の塩分濃度
へ~お見事...と思わず感心するしくみだが、永島さんによると、思わぬ盲点もあるという。
「水不足に備えて脳がモニターするのは、血液量ではなく、血液中の塩分濃度なのですよ」
というのも、脳自体が体の中にある臓器なので、自分の体の水分量を測るのは難しいのだ。だから代わりに塩分濃度をチェックし、濃くなったら「脱水だ」と判断する。
でも、そのやり方が盲点?
「塩辛いものを食べたときにも"水が足りない"と判断してしまうんです。それで水を飲むと、水分過剰で体がむくむ」
なるほど、確かに味の濃いラーメンを汁まで飲んだあとなどは、のどが渇きます。でも太古の昔にはラーメンがなかったのだから、勘違いするのも仕方ないかも。とりあえず塩分のとり過ぎにはご注意を。