カンジダ症で口に"コケ"(2014/9/30 中日新聞)

Q カンジダ症で口に"コケ"

 口からかびや白いコケのようなものが出てきて、口腔(こうくう)外科でカンジダ菌が原因と言われました。どうしたらいいですか。(女性・69歳)

A 歯磨きなどで清潔保つ

 カンジダは口の中に常在する真菌です。何らかの原因で異常に増殖すると「口腔カンジダ症」と呼ばれる病態になります。白いコケのような白苔(はくたい)が付着する場合や、粘膜が真っ赤になることもあります。口の中が不潔だったり、疲労などで体力が落ちたりしたときに症状が出やすくなります。

 治療では歯磨きを指導し、うがい薬や塗り薬、飲み薬などを投与します。ただ、カンジダ自体は口の中にとどまるため、がんや後天性免疫不全症候群などの免疫不全があると、症状を繰り返すことがあります。ぜんそく治療などで、ステロイド薬を直接口の中に噴霧している場合も症状を繰り返します。

 健康な人でも舌の表面に「舌苔」と呼ばれる白いコケ状のものがみられることがあります。表面の組織が過度に角質化して厚くなり、食べかすなどがたまった状態です。カンジダは舌苔の中でも増殖することがあり、日頃の清掃が重要です。

 しかし、舌苔そのものは病的なものではなく、完全に取り除くことはできません。白苔に見える疾患に「白板症」という前がん病変もあります。症状が続く場合は、専門医に診てもらう方が安心でしょう。(名古屋市立大病院口腔外科教授・渋谷恭之さん)


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このページは、Uクリニック竹内歯科が2014年10月 3日 16:01に書いたニュースです。

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