テレビの見過ぎで大腸がん後の生存率が低下(2014/12/18 ヘルスデージャパン)

テレビを見過ぎると、大腸がん後の生存率が低下する可能性があるとの研究結果が、米国立がん研究所(NCI)のHannah Arem氏により報告された。

Arem氏は、「テレビの視聴を12時間未満に抑え、運動を1週あたり4時間ほど増やすことが重要だ。この両方に取り組むことが、大腸がん生存者の死亡率低下に関連する」と話している。

同氏らは米国立衛生研究所(NIH)が収集したデータから、19951996年に健康とライフスタイルに関する質問票に回答した5071歳の男女566,000人超を抽出した。質問票では、過去10年における中程度~強度の「余暇活動」への参加程度を確認した。この活動には水泳、サイクリング、ゴルフ、有酸素運動などが含まれており、週単位で定期的に行っていることを条件とした。

この調査終了から平均で約5年後に、3,797人が大腸がんと診断された。これらの大腸がん患者について分析した結果、診断前の余暇活動が週7時間以上だった大腸がん患者は、余暇活動を行っていなかった患者よりもの死亡リスクが20%低かった。

また、同患者ら3,797人のうち1,759人を対象に、20042005年に追加調査を行った。その結果、診断後の余暇活動が週7時間以上だった被験者では、診断前の活動レベルにかかわらず、全死因死亡リスクが31%低かった。

さらに、診断前のテレビ視聴時間が週2時間のみの被験者では週5時間以上の被験者よりも全死因死亡リスクが22%低かった。診断後のテレビ視聴が少ない被験者では、統計的に有意ではないものの死亡リスクが低かった。

この研究は「Journal of Clinical Oncology」オンライン版に128日掲載された。なお、本研究では大腸がん患者のテレビの視聴と運動、生存率の関連が示されたが、因果関係は証明されていない。(HealthDay News 128日)

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このページは、Uクリニック竹内歯科が2014年12月19日 12:56に書いたニュースです。

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