古代人の歯石から小豆 食生活裏付け(読売新聞西部 2014/7/29)


  • 歯石からでんぷん粒が検出された人骨(28日、宮崎県都城市役所で)=阪東峻一撮影


 宮崎県都城市教委は28日、同市菓子野町の菓子野地下式横穴墓で出土した古墳時代中期(5世紀中頃~6世紀前半)の人骨の歯石から、でんぷん粒を検出したと発表した。死者が亡くなる前に小豆とオオウバユリを食べていたとみられるという。骨の歯石に残ったでんぷん粒から食物を確認できたのは国内で初めて。

 市教委によると、地下式横穴墓は南九州特有の形式で、縦穴を掘り、さらに横穴を掘って地下に墓室を設け死者を葬る。2011年12月から発掘調査を開始し、出土した人骨4体について九州大と鹿児島女子短大に分析を依頼した。このうち、熟年男性とみられる1体の左下奥歯を電子顕微鏡で調べたところ、でんぷん粒が見つかり、現代の標本と照合した結果、小豆とオオウバユリを食べていた可能性があるとわかった。

 市教委文化財課の近沢恒典こうすけ主査(38)は「古代人の食生活は出土遺物などからこれまでも推測されてきたが、歯石を分析することで裏付けられた」と話している。人骨は29日から8月末まで、同市の都城歴史資料館で展示される。


このニュースについて

このページは、Uクリニック竹内歯科が2014年7月31日 13:45に書いたニュースです。

ひとつ前のニュースは「歩き始めに足首痛む人は注意、「変形性足関節症」の可能性 ゆっくり進行し重症化(あなたの健康百科 2014/7/28)」です。

次のニュースは「指しゃぶりと歯並び(2014/7/30 中日新聞)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。