酸性飲料は子どもの歯を永久に損傷させる(2014/8/21ヘルスデージャパン)

酸性度の高いソフトドリンク、フルーツジュース、スポーツドリンクは子どもの歯を脅かすとの報告が、「Journal of Dentistry」に掲載された。オーストラリア、アデレード大学のSarbin Ranjitkar氏らの研究。

Ranjitkar氏は、「歯のエナメル質の永久的な損傷は、強い酸が歯に接触してから30秒以内に起きることが本研究で示された。このことは、酸性度の高い飲料を避けることが最も重要だと示唆している。1時間後や30分後に歯磨きをすればよいという単純な問題ではない」と述べている。

通常、健康な口腔内では酸と予防機構のバランスがとれているが、このバランスが酸に傾くと、酸の種類にかかわらず歯は損傷する。Ranjitkar氏によると、小児や思春期の若者は夜間に歯ぎしりすることが多く、未診断の胃酸の逆流がある場合もある。そこに酸性度の高い飲料が合わさると、若者の歯に長期的な損傷を引き起こしうる3つの脅威となるという。

酸性飲料による歯の酸蝕症は小児および思春期の若者で増加している。「歯の酸蝕症は先進国で懸念が高まりつつある問題で、臨床的には広範な歯の摩耗が生じてから見つかることが多い。酸蝕症になると、生涯にわたる歯科衛生状態の低下が起こり、複雑かつ広範なリハビリが必要になる。しかし、この病気は最小限の介入で予防できる」とRanjitkar氏は述べている。

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このページは、Uクリニック竹内歯科が2014年8月22日 13:18に書いたニュースです。

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