背筋鍛え 骨粗しょう症予防 (2014/8/24 読売新聞

「骨に負荷をかける運動をすると、骨細胞が刺激を受けて反応する。新しい骨をつくる骨芽細胞が活発になり、だんだん骨が丈夫になってきます」

 

 東京・大手町の「東京クリニック」骨・生活習慣病外来医師の板橋明さん(元埼玉医大教授)は、運動習慣の必要性を強調している。

 ウォーキングやジョギング、スクワットなど、主に下半身強化の運動のほか、骨粗しょう症対策に欠かせないのが背筋運動だ。骨折しやすい腰椎の骨密度を増やし、筋力を高める。

 座布団を数枚、腹の下に入れ、うつぶせから上半身を起こし、数秒~10秒間キープして元に戻す。これを繰り返す。日常生活の中で背筋をしっかり伸ばすのも、背筋が鍛えられ、習慣づけるといい。

 "骨太対策"は年配者だけの問題ではない。「20、30歳代で脊椎骨折した妊婦の方がいました」と板橋さんは指摘する。胎児の骨格作りで、母親の体のカルシウムが提供され、授乳時には一時的に閉経に似た状態になるため、骨を壊す「破骨はこつ」が進む。妊娠するまでに栄養不足や運動不足が重なると、大きなおなかを脊椎が支えられず、骨折してしまう。

 まだ若い人たちは「骨貯金」ができる。骨密度がピークに達する20歳代までに、栄養や運動などで骨を丈夫にして最大骨密度をできるだけ増やす「骨貯金」をしておく。すると、加齢で骨密度が低下しても、骨折しにくくなる。

 もう一つ、骨粗しょう症で注意しなければならないのが遺伝。「母親や祖母に骨粗しょう症の症状があった場合、娘さんが発症する可能性がある。娘、母、祖母3世代そろって骨密度チェックを」と板橋さんは勧めている。

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このページは、Uクリニック竹内歯科が2014年8月25日 12:58に書いたニュースです。

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