クッキーに、ケーキ、アイスクリーム、ジュースと子どもは甘いものが大好き。それらを摂り過ぎると、虫歯や肥満、糖尿病につながるのは誰もが知るところだろう。
だが、それ以外にもデメリットがあるという。あまり知られていない、砂糖が子どもの健康に与える影響を米ニュースサイト「Fox News」から紹介する。
1.慢性的な風邪様の症状
米フロリダ州・ヌムール子ども病院の医師Julie L Wei氏によると、砂糖の摂り過ぎで、せきや鼻水といった風邪のような症状が続く。時として、間違ってアレルギーと診断されることもある。しかし、これらの症状は砂糖の摂取を控えれば、治まることが多いらしい。
2.咽頭炎、胃酸の逆流
たまに咽頭炎を繰り返す子どもがいる。ベッドに行く時は特に問題はなく、夜中になって咳き込んだり呼吸が苦しくなったりという症状が出る。
そうした症状を抱える子どもを診察したWei氏は、共通点として日中にたくさんのチョコレートミルクを飲む習慣があることを突き止めた。Wei氏によると、乳製品と砂糖という組み合わせは消化に時間がかかり、横になった時に逆流しやすいのだとか。
3.免疫の低下
砂糖の摂り過ぎで腸内細菌のバランスが崩れ、結果として免疫力が下がってしまう。免疫が下がると、風邪をひきやすくなる。そして、風邪は万病のもとで、「いつも不調」という状態に陥りやすい。
上記のような症状を改善するには、砂糖の摂取を少なくするのが根本的な解決策となる。しかしいきなり、「甘いものは一切なし!」というのはおそらく難しいだろう。
例えば、子ども向けシリアルは砂糖たっぷりなので、少し減らして甘くないシリアルを混ぜたり、スナックの代わりにフルーツを与え、ジュースをライム水にしたりすれば、無理なく砂糖を減らすことができそうだ。