~ しみるのは歯?歯ぐき?実は2タイプある知覚過敏のひみつ ~
■あなたはどっちの知覚過敏?
むし歯ではないのに歯がしみる――これが知覚過敏です。とくに冷たいものがしみるという特徴があります。
歯の外側はエナメル質というかたい組織でおおわれています。その中には少しやわらかい象牙質という組織があり、
象牙細管という細い管を通して歯の神経とつながっています。
知覚過敏は、この象牙細管から刺激が神経に伝わり、痛みが生じることで起こります。
■知覚過敏には2つのタイプがあります。
1)歯に由来するもの
歯ぎしりなどにより、歯が薄くなったところにひびが入ったり、エナメル質の根もとが削れたりします。
そうすると、その部分から神経に刺激が伝わりやすくなります。
2)歯ぐきに由来するもの
通常、歯の外側はかたいエナメル質におおわれているためすぐに痛みは伝わりません。
しかし、加齢によって歯ぐきが下がると、エナメル質におおわれていない歯ぐきのキワの象牙質が露出し、
神経に刺激が伝わりやすくなります。