「スマートフォンなどの携帯情報端末は世界中で使用されているが、使用する際にはどうしても姿勢が悪くなる」と話すHansraj氏は、一般的な体格の人をモデルに解析。首の曲がる角度は正常な姿勢(角度ゼロ)の場合でも4.5~5.4キロの負荷がかかっているが、首の曲がる角度が15度になると12キロ、30度で18キロ、60度では27キロもの負荷がかかると推計された。
文部科学省の調査では、日本の小学3年生(8歳)の平均体重は男子で27.1キロ、女子で26.4キロとなっている。
さらに、携帯情報端末の平均利用時間は2~4時間、年間累積700~1,400時間で、高校生の場合では5,000時間にも上るといわれている。その間、首の後ろに子供を乗せているのと同じ程度の負荷がかかっていることになるのだ。
Hansraj氏は、首への負荷がさまざまな障害をもたらす可能性があると懸念を示した上で、「最新の技術革新を使わずにいることは不可能に近いが、スマートフォンなどを利用する際には首を自然な湾曲に保ち,前かがみの姿勢を避けるよう努力すべき」とアドバイスしている。