義歯を装着したまま就寝すると、肺炎のリスクが高まることが、日本大学歯学部の飯沼利光氏らの研究により明らかになった。
飯沼氏のグループは、平均年齢87.8歳の男女524名を3年間追跡し、口腔内の状態だけでなく医学的評価を毎年行なった。
対象者のうち義歯を装着する人は453名おり、そのうち就寝中も装着したままの186名(40.8%)では、就寝時に義歯をはずす人よりも肺炎のリスクが高いことがわかった。
飯沼氏のグループは、平均年齢87.8歳の男女524名を3年間追跡し、口腔内の状態だけでなく医学的評価を毎年行なった。
対象者のうち義歯を装着する人は453名おり、そのうち就寝中も装着したままの186名(40.8%)では、就寝時に義歯をはずす人よりも肺炎のリスクが高いことがわかった。
義歯を装着したまま就寝する人の肺炎のリスクは約2.3倍で、認知機能障害や脳卒中既往、呼吸器疾患に伴う肺炎に匹敵するリスクの高さであるという。
義歯を使用している利用者には、ぜひ注意を促したいものだ。