あごに違和感がありますが、受診したほうがよいですか?(2011/9/29 あなたの健康百科)

数日前からあごに違和感があります。病院へ行ったほうがよいですか?

(30代 女性)

痛みや違和感があれば歯科医院を受診しましょう。

 一般的に顎(あご)の部位は、「下あごから耳の前付近」までを指すことが多いですね。その領域の違和感は大きく分けると、耳の前部の違和感か下あごの頬部(ほお)の違和感に分けられます【図1、図2】。

  

【図1】耳の前部 【図2】下あごの頬部

耳の前部の違和感

 両手の人差し指か中指のどちらか1本を、左右の耳の穴から約1cm前方の部位に、指の腹を当ててみてください。そして、口を開閉してください。その時に、小さなボールのようなものが前後に移動しながら、当てた人差し指の腹で膨らんだり、へこんだりするのを感じると思います。これが顎関節(がくかんせつ)の部位です。 口の開閉によって、あごから顎関節につながっている突起(下顎頭)が、関節の袋の中で回転したり前後に移動したりします【図3】。この時に、顎関節に痛みや違和感があると、顎関節症の可能性がありますので、クリニックで受診することをお勧めします。

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【図3】口の開閉によって、顎から顎関節につながる突起(下顎頭)が関節の袋の中で回転したり前後に移動したりします。

下顎頬部の違和感

 両手の人差し指、中指、薬指の腹3本を、左右のあごの角から斜め上方の頬に当ててみてください。そして、上下の歯をかみ合わせたり、口を開けてみたりしてください。柔らかい頬が急に硬く膨らむことを感じませんか。これは、かむ時に働く咀嚼筋(そしゃくきん)の1つで、最もパワーを発揮する筋肉で咬筋(こうきん)と言います【図4】。

  

【図4】咀嚼筋の1つである咬筋

 肩の凝りと同じように筋肉に問題が起こると、膨らみ硬くなってきます。その中でコリコリした部分はトリガー・ポイントといい、そこを少し強く押すと目を閉じたり、顔を背けたりしてしまいます。症状が重い場合には、飛び上がるほどの痛みを感じます。このような場合も顎関節症の可能性がありますので、クリニックを受診することをお勧めいたします。


このニュースについて

このページは、Uクリニック竹内歯科が2014年12月26日 15:22に書いたニュースです。

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