みなさんは、誰かに"歯ぎしり"を指摘されたことはありませんか? また、集中していると、無意識に歯を食いしばっていませんか? 女性に多いと言われる歯ぎしりや歯の食いしばり。実は、ほうれい線の原因になるなど、美容面でも最悪な影響が出るそうです。
歯ぎしりや歯の食いしばりが引き起こすトラブルと解消するための方法を、TV番組でも活躍中の美人歯科医・中田彩先生にお話を伺いました。
■こんなにたくさん! 歯ぎしり&食いしばりトラブル
中田先生によると、歯ぎしりや歯の食いしばりは、こんなにもたくさんのトラブルの原因となるそうです!
(1)関節に負担がかかり顎関節症に
(2)歯に知らない間にヒビが入り、突然歯が割れる
(3)部分的に強い圧がかかり知覚過敏に
(4)歯を支える組織に炎症が起こり、歯周病へと発展
(5)歯が削れて噛み合わせが乱れる
(6)歯が削れて短くなり噛み合わせが低くなると、ほうれい線が目立つ
(7)噛む筋肉のアンバランスさでエラが張って見える
(8)顔まわりの筋肉の緊張で、肩こり、頭痛、目の痛みなどが起こる
ほうれい線やエラ張りも当然ショッキングですが、突然歯が割れてしまったら......立ち直れませんよね。また、歯からはイメージしにくい、肩こり、頭痛、目の痛みの原因にもなっていることがわかりました。
■歯ぎしりや歯の食いしばりの意外な原因とは?
女性に多い歯ぎしりや食いしばり。一体、原因は何なのでしょうか。
「噛み合わせが悪く、バランスを取ろうとしている場合が多いですが、最近ではストレスや緊張によるものが目立ちます」と、中田先生。
仕事で緊張したり、家事をがんばりすぎたりと、うまくストレス発散できていない女性も多いでしょう。やはり、キレイと健康を保つには、ストレスとうまく付き合うことが要のようです。
■歯ぎしりと食いしばりの防止策
「寝るときの無意識な歯ぎしり、食いしばりであれば、ナイトガードと呼ばれる専用のマウスピースを装着する必要があります」
歯ぎしりを指摘されたことがある方は、一度歯医者さんに相談してみた方がよさそうですね。日中の歯の食いしばりは、どうしたらよいでしょうか。
「スマホ操作時、仕事中、運転中、考えごとをしているときなどの食いしばりのクセは、貧乏ゆすりと同じで、自分で気付いて意識するしかありません。
一日の中で上下の歯が接触しているのは、約15分~20分と言われています。唇は閉じていても、歯は接触していないのが普通です。食いしばりだと自覚のない方がほとんどなので、自分は歯ぎしりや食いしばりとは関係ないという方も、ふと気付いたとき、歯と歯がくっついていないか自分でチェックしてみてください」とのこと。
口を閉じているときも、歯が接触していてはいけないのですね。筆者もこの記事を書いている間、歯が接触していました。みなさんも、今歯と歯がくっついていませんか? 今すぐ意識して、恐ろしいトラブルを回避しましょう。