育つ"寝る子"にするなら寝室からスマホの排除を! 米小学生2,000人を調査(2015/1/14 あなたの健康百科)

 スマートフォンやタブレット端末などの携帯用端末によって便利な世の中になっている一方、これらの機器の画面が発する青い光、ブルーライトによって体内時計が乱され、睡眠障害になる人も増えている。その"魔の手"は確実に子供へも伸びているようだ。米カリフォルニア大学バークレー校公衆衛生大学院のジェニファー・ファルブ氏らは、米高の小学生約2,000人を調べた結果、携帯用端末を自分のそばに置いて寝ていた子供では睡眠時間が短かったと報告した。「寝る子は育つ」というが、その"寝る子"にするには、寝室からスマホを排除した方がよさそうだ。詳細は、1月1日発行の米医学誌「Pediatrics」(電子版)に掲載されている。

睡眠時間1日20分短縮、睡眠「不十分」も1.4倍

 ファルブ氏らは、2012~13年に米マサチューセッツ州で行われた子供の肥満研究の参加者2,048人(平均年齢10.6歳)のデータを分析した。

 その結果、スマホなどの携帯用端末を自分のそばに置いて寝ていた子供は、そうでない子供に比べて睡眠時間が1日当たり20.6分短く、睡眠が十分でないと感じている割合も1.4倍に上った。

 一方、テレビのある部屋で寝ていた子供は、そうでない子供より睡眠時間が1日18分短かったものの、睡眠が十分でないと感じている割合は同等だった。ただし、テレビやDVDの視聴、テレビゲームをしていた子供では、そうでない子供よりも睡眠が十分でないと感じている割合が高まったという。

 ファルブ氏らは「特にテレビゲームやスマートフォンなどの双方向メディアは、受動的なテレビに比べて睡眠の乱れを起こすと指摘されている。さらに、これらの機器は目を近づけて操作するため,比較的離れて視聴するテレビからの光と違い,メラトニン(睡眠に関係するホルモン)の分泌を遅れさせる恐れも指摘されている」と説明。「寝室で電子機器の画面を見ることに、警鐘を鳴らす結果が示された」と結論している。


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このページは、Uクリニック竹内歯科が2015年1月16日 13:04に書いたニュースです。

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