就寝時は入れ歯を取り外すべき ―高齢者の肺炎リスクに関連(2014/11/4 ヘルスデージャパン)

入れ歯を装着したまま寝る高齢者では肺炎リスクが上昇することが、日本大学歯学部の飯沼利光氏らの研究でわかった。

「Journal of Dental Research」オンライン版に10月7日掲載された今回の研究で、飯沼氏らは、平均年齢約88歳の男女524人を3年間追跡調査した。その期間中、肺炎による入院が28件、死亡が20例みられた。

入れ歯を装着している453人のうち、睡眠時に装着している人は41%だった。装着したままの人では夜間に取り外す人に比べ、肺炎を発症する可能性が約2倍になった。また、睡眠時に入れ歯を装着している高齢者は、舌苔やデンチャープラーク、歯肉炎などの問題が起こる可能性も高かった。

飯沼氏らは、「夜間の入れ歯装着に関連する肺炎リスクは、精神障害、脳卒中の既往、呼吸器疾患に伴う肺炎リスクの高さに匹敵する」と述べている。

同誌の付随論説では、「今回の研究からわかったことは、つまり、睡眠時に入れ歯を装着しないよう高齢者に伝えるべきということだ」としている。

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このページは、Uクリニック竹内歯科が2014年11月10日 15:48に書いたニュースです。

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