お子さんの歯の健康は上手に管理できていますか? 口の中に虫歯を発見しても、どうせ永久歯が生えてくるからと治療を後回しにしてしまう親御さんも、もしかしたらいるかもしれませんね。
ただ、子どもの虫歯の放置は、永久歯にまで悪影響を与える恐れがあるとご存じでしょうか?
そこで今回は、富山県の小矢部市でクリニックを開業する歯科医、渡辺智良先生の協力の下、子どもの虫歯の放置はどのようなリスクがあるのか、まとめてみたいと思います。
■乳歯の虫歯の放置は永久歯の成長を妨げる
渡辺先生によると、乳歯は歯の表面を覆うエナメル質が永久歯と比べて少ないといいます。そのため虫歯の進行が早く簡単に根っこまで広がってしまい、歯の土台の部分にうみの袋ができやすいそうなのです。
うみを放置すると、乳歯の下で待機する生育中の永久歯にうみが触れます。その状態が続くと、永久歯は十分に成長できなくなり、歯の頭の部分が変形して、茶褐色に汚れたもろい状態になってしまうそうなのです。