1月20日 AFP】ウオーキングを集団で行うことは、健康状態とやる気を高める最も簡単な方法の一つだとする調査結果が、19日の英スポーツ医学誌「ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・スポーツ・メディシン(British Journal of Sports Medicine)」に発表された。

 英イースト・アングリア大学(University of East Anglia)の研究チームは、定期的に通常1時間以内のグループウオーキングを行っている人を対象とした過去の研究42例を分析した。対象となったのは14か国、約2000人に及ぶ。こうした調査では、グループでのウオーキングに参加する前と後について評価しており、中には糖尿病から関節炎、抑うつ、肥満、パーキンソン病まで様々な長期的健康問題を抱えている人たちが含まれていた。

 調査の結果、ウオーキングに参加している人たちは、あまり運動をしなかった以前と比べて「統計的に有意な健康向上」を示した。わずかだが計測可能な効果として、全身の体調、血圧、安静時の心拍数、肺活量、コレステロール値、体脂肪、抑うつ度に関する標準検査で改善がみられた。一方、胴囲と血糖値については比較的、効果が不明確だった。

 ウオーキングは危険性がほとんどない運動であり、ウオーキンググループに参加した人のうち4分の3は継続する傾向があった。(c)AFP