口呼吸は虫歯と歯周病の原因になるのか?(2014/12/5 dental technology information)

 

口呼吸だと口腔トラブルが起こりやすい

口呼吸よりも鼻呼吸の方が「歯を守る」という点で良いと言われている事を皆さんは知っていましたか?何故「口呼吸」が良くないとされているのか?それは唾液の作用に大きく関係しています。唾液は歯の再石灰化にも大きく関係してきますが、それだけでなく口腔内の汚れを流してくれるという自浄作用をしたり細菌を減らしてくれす効果までもあります。今までも何度も書いてきましたが、唾液というのは「歯を守る」うえでとっても重要なんです。そんな重要な唾液ですが、口呼吸だと乾燥してしまい唾液による自浄作用が低下して虫歯歯周病になりやすくなってしまいます。それだけでなく唾液が乾燥すると口臭がきつくなってしまいますし、さらにはいつも口を開けている為に歯を唇で抑える筋肉まで衰えてしまいます。

鼻呼吸にすると風邪になりにくくなる?

では口呼吸ではなく「鼻呼吸」に変えるだけで、何が変わるのでしょうか?まず、上記で述べたように口呼吸だと唾液が乾燥してしまうのですが鼻呼吸だと乾燥しません(当たり前ですが)。充分に分泌されると再石灰化や細菌の活動などを抑制したりして大いに活躍してくれます。それだけでなく、鼻は吸い込んだ空気を浄化するしくみが備わっているので細菌が扁桃腺に直接的に付着&繁殖し炎症するのを防ぎます。この「扁桃腺」は免疫に係わる重要な器官。炎症を起こして免疫力が衰えるとあらゆる病気にかかる可能性が出てきます。息を吐く時には息が鼻腔を通る事によって鼻腔を適度に乾燥させて病原菌の繁殖を抑える事に繋がると言います。

これらの事を簡単にまとめると、口呼吸の人は鼻呼吸の人と比べて虫歯や歯周病になりやすく、口臭もきつくなって風邪にもひきやすくなるということです。口呼吸は悪い事ばかりのようですね。
(2014.10.21)

このニュースについて

このページは、Uクリニック竹内歯科が2014年12月 5日 18:47に書いたニュースです。

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