虫歯・歯周病(4) 患者、40代以上の半分超(2015/1/4 日本経済新聞)

歯周病も虫歯と同様に、口腔(こうくう)内に約400種類いる細菌の一部が原因となり起きる病気です。歯茎の肉が腫れたり、歯が揺らいだりします。歯の回りの歯周ポケットが4ミリメートル以上の深さになると歯周病と診断されます。国内では、40代以降の半分以上が歯周病の患者といわれています。

 歯周病の原因菌は、酸素を嫌う「グラム陰性桿菌(かんきん)」が代表格です。こうした細菌が出す毒素の作用で歯茎の肉が炎症を起こし、歯肉炎になります。食べ物のかすが原因となって、細菌の塊である歯垢(しこう)がたまると、歯肉炎になるリスクが高まります。

 歯肉炎が悪化すると、歯周炎と呼ぶ段階に進みます。歯の根元部分を覆うセメント質や歯を支える歯槽骨が壊れ、歯がぐらぐらと揺らいでしまいます。症状が進むと歯の回りの歯周ポケットが深くなり、そこで原因菌が繁殖して炎症が激しくなり、歯周炎も悪化します。

 歯周病を取り扱う日本歯周病学会や日本臨床歯周病学会、日本歯科保存学会は専門医や認定医の制度を設けています。歯周病が気になる人は歯科医院を探す際に、参考にするとよいでしょう。日本歯周病学会では歯周病専門の歯科衛生士の認定も進めており、歯周病の専門家の育成に力を入れています。


このニュースについて

このページは、Uクリニック竹内歯科が2015年1月 5日 18:26に書いたニュースです。

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