虫歯・歯周病(3) 毎食後のブラッシングを(2014/12/28 日本経済新聞)

 虫歯を防ぐためには、間食を含む毎食後に歯を磨くのが理想です。水で口をゆすいだり、ようじで食べかすを取り除いたりするだけでは歯についた歯垢(しこう)は取れず、虫歯を予防できません。

 特に睡眠時には唾液の分泌量が減ってしまいます。歯に付いた汚れを流したり、歯から溶け出したカルシウムを元に戻したりする機能が低下します。就寝前には必ず歯を磨くべきです。

 歯ブラシは毛の硬さが普通か柔らかいタイプを選び、力を入れすぎずに歯を磨くのがポイントです。歯と歯肉の間の歯周ポケットと呼ぶ隙間に毛先が入るよう、斜めにブラシを当てて磨くと効果的です。歯と歯の間の歯垢は普通の歯ブラシでは取り除ききれないので、デンタルフロスや糸ようじ、歯間ブラシなどを使うとよいでしょう。

 歯科医院で磨き方のコツを教わると、歯磨きが上手になります。また、子どもの頃は特に虫歯になりやすいので、歯磨きだけでなく歯科医院で歯にフッ素を塗るのも効果的です。

 国と日本歯科医師会などは1989年から、80歳になっても自分の歯を20本以上保つことを目指す「8020運動」を始めました。こうした取り組みの結果、自分の歯が残っている高齢者が増え、子どもの虫歯も減少傾向にあります。健康な歯を残せば食べる喜びを感じ続けられ、医療費も抑制できて一石二鳥です。


このニュースについて

このページは、Uクリニック竹内歯科が2015年1月 5日 18:24に書いたニュースです。

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