虫歯・歯周病(2) 削りや詰め物、治療法進化(2014/12/21 日本経済新聞)

 虫歯の治療は多くの人が経験しているでしょうが、虫歯の進行度合いに応じて治療法は変わります。歯に穴が開いていない初期段階では、歯から溶け出したカルシウムが元に戻り、健康な状態を回復する可能性があります。歯科医院で適切な処置と指導を受けるとともに、家庭ではフッ素入りの歯磨き剤などを使うとよいでしょう。

 歯に穴が開くと元には戻りません。放置すると虫歯が進むため患部をドリルなどで削ります。最近はレーザーをあてる方法も登場しています。削った跡は詰め物をします。以前は金属などが主流でしたが、穴の周囲を大きく削りしっかりはめる必要がありました。

 最近は「コンポジットレジン」と呼ぶ詰め物が増えました。ガラス粉末などを含んだ樹脂材料で、見た目がよいうえ歯とよく接着し、削る範囲も小さくできます。ただ奥歯は食べ物をかむときに強い力がかかるため、虫歯が大きい場合は今でも丈夫で壊れにくい金属の詰め物を使うことが多いです。

 虫歯が悪化し歯の上半分がなくなると歯を抜きます。入れ歯やブリッジと呼ぶ義歯、インプラントと呼ぶ人工の歯を入れます。ブリッジやインプラントは固定式で外す必要がありません。治療法は進化していますが、いずれの方法も自分の歯と同様のかむ感覚を完全に回復できるわけではありません。


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このページは、Uクリニック竹内歯科が2015年1月 5日 18:22に書いたニュースです。

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